マンガデザインで文化ツーリズム

静岡県

静岡県サムネイル

先日、ニュースで「クルーズ船で日本版ライドシェア」と題して、クルーズ船が寄港するたびに周辺地域でタクシーが不足するという状況を受けての静岡港での取組みを紹介していました。たくさんの観光地をもつ静岡にはぴったりだと感心しました。静岡といえば、もちろん富士山ですが、温暖な気候、地産地消で海の幸、山の幸に恵まれていること、サッカー王国という印象があります。清水市の日本平から見る富士山はまさに絶景。日本平の裏手には、徳川家康をお祀りする最初の神社である久能山東照宮があります。(吉良俊彦)

  • 放送学科
  • R.A.

富士山

日本のシンボルのひとつとして有名な富士山を、外国の方々にウケてもらえるようにデザインしました。

吉良先生コメント

学生も静岡県と言えばの第一次想起はやはり圧倒的に富士山でした。現代風の浮世絵タッチのマンガデザイン、すごく好きです。レイアウトもいいですね。

  • デザイン学科
  • K.M.

のっぽパン

静岡で長く愛されているのっぽパンを描きました。一度は2007年に販売終了してしまったものの、地元民の声に応え2011年に復活したそうです。人気の高さが伺えます。

先生コメント

「のっぽパン」初めて聞きました。1978年に沼津で生まれ、一度販売終了して、リバイバル。地元に愛されているのがよくわかります。34センチのクリームサンドパン、食べてみたくなる、アイデアにアイデアを掛け合わせたおもしろいマンガデザインです。

  • キャラクター造形学科
  • T.M.

島田髷(まげ)まつり

島田髷は島田出身の大磯町の遊女「虎御前」が考案して結ったのが始まりのようです(諸説あり)。また、昭和8年、虎御前感謝祭が行われ、以降「島田髷まつり」として伝えられています。さまざまな日本髪や島田髷を結った、70名ほどの髷娘たちが手踊りをした後、髷供養感謝祭が行われます。可愛い髪飾りと美しい髷、また祭りを楽しむ髷娘の表情にこだわって描きました。

先生コメント

島田髷、視点が良いですね。昔の文化を昭和初期に引き継ぎ、その後継承している感謝祭の文化なんですね。まさに文化ツーリズムそのもの。髷をあらゆる角度から見せる構図、とてもおしゃれで、現代でも通じるデザインです。

  • デザイン学科
  • N.O.

下田・玉泉寺

幕末に日本最初の米国総領事館として使われた、静岡県下田市の玉泉寺と、初代アメリカ総領事タウンゼント・ハリスを描きました。これだけ聞いてもピンとこないと思うので、ハリスが締結した『日米修好通商条約』の文字を入れました。

先生コメント

日米修好通商条約は、安政5年6月19日(1858年7月29日)に日本とアメリカ合衆国の間で結ばれた通商条約で下田で締結された不平等条約と日本史で習いました。その史実を素晴らしいマンガデザインで表現しています。下田の玉泉寺が最初の米国総領事館だったのですね。お寺だったことに驚きです。

  • デザイン学科
  • Y.K.

海鮮丼と静岡茶

静岡県にはいろいろなご当地グルメがありますが、海鮮丼も有名なので、知ってもらいたくて描きました。おいしそうに見えるように塗り方を工夫しました。

先生コメント

地産地消の県、静岡は海の幸、山の幸に恵まれた温暖な地、特に焼津漁港はマグロで有名です。よって海鮮丼や海鮮盛りは大人気。まさに、このマンガデザインのような感じです。写真よりも美味しそうですね。

  • デザイン学科
  • H.I.

静岡県のうなぎ

静岡旅行に行った際に購入した、静岡限定のもけけが好きで描きました。顔がかわいくてお気に入りです。

先生コメント

浜松の鰻、有名ですね。うなぎよりもキャラクターに目がいくのが、大阪芸術大学の学生ならではですね。うなぎを食べる期待感に溢れた姿がよく描けてます。色の使い方も良いですね、若い世代への鰻訴求になりますね。

  • キャラクター造形学科
  • R.H.

富士山本宮浅間大社の流鏑馬祭

やぶさめをしている姿があまりにもかっこよかったのでそれが他の人にも伝わるように制作しました。

先生コメント

流鏑馬は調べてみると、浅草、府中、鎌倉、京都などいろいろな場所で行われています。その中でも本作品の富士山本宮浅間大社の流鏑馬は800年の歴史があるそうです。流鏑馬こそこのようにコマ割りマンガで表現するとフォーカスされる分カッコ良さが増しますね。富士山本宮浅間大社は世界文化遺産である富士山の構成資産です。

  • デザイン学科
  • N.F.

さくらえびっ子

静岡の桜えびを擬人化した子を描きました。桜えびは、静岡県の駿河湾だけで獲れるえびです。なので日本唯一の旗を持っている桜えびと女の子の方は、1の手のポーズをしているイラストを描きました。

先生コメント

このマンガデザインのようにピンク色に輝く桜えび、桜という枕詞がぴったりの作品ですね。静岡県は日本国内で唯一、桜えびが獲れ、生の桜えびが食べられる世界でも唯一の産地として知られています。その中心が由比漁港です。

  • デザイン学科
  • K.O.

静岡の形

静岡県の形の覚え方は「金魚の形」ということを聞いたことがあるので、金魚の形に当てはめて描きました。みなさんもこれで静岡の形がしっかり覚えられると思います。

先生コメント

東京から大阪に行くのに車を運転していると、静岡県の横幅に驚きます。あっという間に御殿場には着きますが、そこから浜松までの長さにへとへとになります。なるほどこの金魚の形をイメージするとその長さが実感できます。大変勉強になるマンガデザインですね。

  • キャラクター造形学科
  • H.O.

うなぎパイ製造工場のメンバー鰻さん

うなぎパイの由来は「浜松といえばうなぎ」というところからきているそうなので、うなぎがうなぎパイを作っているデザインを描きました。

先生コメント

浜松といえば、浜名湖のうなぎですね。このうなぎのキャラクター、なんとも言えない空気感が出ていてとても良いです。うなぎパイはうなぎが入っているのではなく、うなぎが作っているみたいなマンガならではの世界観醸成がとても好きです。

  • キャラクター造形学科
  • T.T.

静岡おでん

静岡おでんを描きました。静岡のおでんは真っ黒なスープ、出汁粉をかけて食べるなど変わった食べ方をするのが面白いと感じ描きました。また、静岡弁の発音で「しぞーかおでん」と呼んでいる+具材が黒いことからガングロギャルを意識してデザインしました。

吉良先生コメント

地域の名物といえば静岡おでん、黒おでんですね。僕も静岡出張の時に初めて食べて、今日までハマっています。この静岡おでんのマンガデザイン、企画設定から最終デザインまで、言うことなしの最優秀作品です。食べたくなりました。

静岡県サムネイル

もっと!文化ツーリズム

静岡県

安倍川の支流・足久保川の流域にある足久保は、古くから茶業で栄えた歴史ある地域。鎌倉時代の高僧・聖一国師(しょういちこくし)が宋より持ち帰ったお茶の種を播いた「静岡茶発祥の地」と言われています。駿府城にいた徳川家康が愛飲し、その後、江戸城に献上されていた記録もあります。

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日本地図(静岡県)
県庁所在地
静岡市
人口
3,555 (千人)
面積
7,777.01 (km2)

 

【出典】