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2025.06.27 UP
[report]
キッズベースキャンプ×Bunkamura
『レオ・レオーニの絵本づくり展』開幕記念プレイベント【SDGsなスイミーバッグをつくろう!】
Bunkamuraでは、文化との新たな出会いが見つかる「学び」と「体験」の場として、渋谷をはじめさまざまな場所で文化・芸術のすそ野を広げる、新たな文化情報発信やアウトリーチ活動を展開しています。
昨年の夏に行われた『鈴木康広展 ただ今、発見しています。』の鑑賞&ワークショッププログラム に続き、今年もBunkamuraは、東急グループの民間学童保育 キッズベースキャンプ(以下、KBC)を利用する子どもたちと、7月5日(土)よりヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)で開催される『レオ・レオーニの絵本づくり展』 のアート体験プログラムを実施しています。
今回は、『レオ・レオーニの絵本づくり展』開幕に先駆けて、KBCを利用する小学生とその保護者の方を対象に行われた、絵本カバーのペーパーバッグをつくるワークショップイベントの様子をお届けします。
左)『レオ・レオーニの絵本づくり展』のポスター、右)イベント会場に展示されたたくさんのレオ・レオーニの絵本。開始までの間に手にとる方が多く、レオーニの人気ぶりがうかがえます。
イベントではまず、展覧会担当学芸員が展覧会の見どころを紹介。『レオ・レオーニの絵本づくり展』は、『スイミー』『アレクサンダとぜんまいねずみ』など多数の名作を世に送り出した絵本界の巨匠、レオ・レオーニが細部までこだわり抜いた絵本づくりの技法や、レオーニの絵本を体感する渋谷限定のインタラクティブ映像コンテンツを通して、レオーニが数々の絵本を通して伝えたかったメッセージ、そして、今なお世界中の幅広い世代に愛され続けるその魅力に迫る展覧会です。
特に小学2年生の多くの教科書に登場する『スイミー』は、集まった小学生の皆さんの記憶にも新しく、なじみ深い作品ということもあって、展覧会とこれから始まるワークショップへの期待が膨らみます。
担当学芸員による展覧会の見どころ紹介では、会場のイメージ図も紹介されました。
学芸員こだわりの展覧会の見どころを聞いた後は、いよいよスイミーバッグづくりへ。ワークショップの講師は、レオーニの絵本を多数出版されている好学社の山口さんです。好学社では2011年から、この絵本の出版社ならではのワークショップの活動を全国各地で続けており、子どもから大人までたくさんの方が楽しみながら絵本とエコに触れる機会をつくっています。
1人1セット用意された、ペーパーバッグづくりの材料。なじみ深い『スイミー』の絵本カバーに何やら線が描かれていたり、両面テープが貼られていたり・・・ここからどのようにペーパーバッグをつくるのでしょうか。
ワークショップに使用する絵本カバーは、消費税率の変更や価格改定などで印刷内容が変わったりして使えなくなってしまったものを再利用します。講師の山口さんのレクチャーを受けながら、ハサミで切ったり、定規を使って折り目をつけたりしながら、皆さんで一緒に進めていきます。
絵本カバーに引かれた線をハサミで切っていきます。線がたくさん入っているので、間違えないように、真剣に。
絵本カバーは破れにくい加工がされているので、手で折るのは一苦労。定規を使って、きっちり折り目をつけていきます。
バッグの底の部分を折るのが意外とむずかしく、折り紙のように折ったり立ち上げたりする手順を講師の山口さんが実演する場面も。親子で協力したり相談したりしながら進める様子も見られ、和気あいあいとした雰囲気の中でワークショップが進んでいきます。
山口さんの手元をのぞき込んで手順を確認。皆さん、真剣に取り組んでくださいました。
「押さえておこうか?」「こっちは僕がやる」と親子で会話しながら進めていきました。
むずかしい底の部分が完成したら、最後にバッグの上部に穴をあけ、ひもを通して完成です。見覚えのある『スイミー』の絵本の表紙が自分たちの手でバッグに生まれ変わり、会場には笑顔が溢れました。
出来上がったバッグと記念写真。上手にできてご満悦です。
最後に、講師の山口さんからサプライズでプレゼントも!子どもたちは粋なプレゼントに大喜びでした。
順番に並んでプレゼントをもらう子どもたち。展示されている絵本や『レオ・レオーニの絵本づくり展』会場のイメージ図を見たりして、ワクワクしながら列に並びました。
イベント終了後、参加された皆さんからは「楽しかった!」「上手にできた!」という声が聞かれました。小学生の皆さんも保護者の皆さんもニコニコ笑顔で帰られる姿が印象的でした。
今回のイベントでご紹介したBunkamuraザ・ミュージアムが手掛ける『レオ・レオーニの絵本づくり展』は、7月5日(土)よりヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)にて開幕します。第1章と第2章ではレオーニが絵本制作の上でこだわったさまざまなテクニック(技法)やストーリー(ものがたり)をキーワードとして貴重な絵本原画をご紹介。また、第3章ではインタラクティブな作品を手掛けるアートユニットplaplaxによるレオーニの絵本の世界を体感できる、本会場限定コンテンツを展開します。
まるで絵本の中に入り込んだような会場には、お子さまから大人までワクワクが止まらない仕掛けを設け、「スイミー」のコンテンツをはじめ、レオーニが生んだ数々の名作絵本の魅力を全身で体感いただけます。レオーニが絵本を通じて伝えようとしたメッセージを多様な手法で表現した、本展随一のスペシャルエリアを体感しに、ぜひ足をお運びください。
レオ・レオーニの絵本づくり展
2025年7月5日(土)~8月27日(水) ※休館日:7月24日(木)
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このイベントは、Bunkamuraとキッズベースキャンプが協働し、子どもたちとアートをつなぎ、本物を体験することを目的として開催されました。
●キッズベースキャンプ
株式会社東急キッズベースキャンプが運営する民間学童保育。個性を引き出すプロのコーチングと、キッズMBA、SDGs、STEAM、食育、本の世界、スポーツ、キャンプ、海外ツアーなどキッズデザイン賞受賞の多彩な体験プログラムで非認知能力「社会につながる人間力」を育みます。