2024.10.01 UP
■2025年度 第2期生、募集決定!
2024年4月に開講した、シアターコクーン芸術監督・松尾スズキが主任を務める若手のための演劇の学び場「コクーン アクターズ スタジオ」。この度、第2期生の募集が決定しました。
講師陣は第1期に引き続き、第一線で活躍するシアターコクーンゆかりの方々が担当します。演技はもちろん、歌やダンス、パントマイム、時代劇の所作など、実践も交えながら1年間のカリキュラムを経て、演劇で求められる様々なスキルの習得を目指します。
▼講師コメント
■松尾スズキ(主任・演技)
初めて俳優養成所主任を務めて半年以上になりますが、実力のある生徒が集まったことを日々実感しております。
演技の「うまさ」にプラスして「おもしろさ」を身につければ「強い」俳優になる。
「強い」俳優は作品の質を底上げしてくれる。
そして、そういう俳優は常に需要がある。
これまでの体験から、そう信じて「俳優のおもしろみ」についてあれこれ試行錯誤しております。
ただ、わたしはどちらかというとアクの強い俳優と言われています。
だから、松尾の匂いがつき過ぎないよう、数名の演出家が講師として、
いれかわりたちかわり、さまざまな角度から授業をしているのです。
違ったタイプの演出家と経験を積めば、フラットな視野を持った俳優になると考えています。
強くて、立ち位置がフラットな俳優は、さらに需要がある。
そこにダンス、発声、時代劇所作、現役講師達による特別ワークショップ・・・、
企業がバックにあるからできることを惜しみなく活用しているなあ、
と、しみじみ思うわけです。
そろそろ2期目の募集です。
教える我々にも得難い経験値はついているはずです。
新しい仲間にお会いしたい。
心がはやります。
■杉原邦生(演技)
僕の授業では、僕なりの演劇の基礎というか、演劇の根っこみたいなものを共有したいと思っています。
まずは言葉。台本(戯曲)に書かれた言葉からどのように演技を立ち上げていくのか、その基本について。
次に身体。言葉をつかわずに身体のみで演技を立ち上げていく、その方法と可能性について。
それらを踏まえ、短編作品を創作・発表する。そんな流れと内容です。
レベルの高い授業だと思います。
なぜなら、この学び場から演劇界の戦力となる俳優が輩出されていくことを、本気で願っているからです。
だから、本気の人を、待っています!
■オクイシュージ(演技)
とある芝居(2、30代俳優が出演)を観てきたのですが、それぞれプロで活躍している出演者達なので当然、基礎的な演技面に問題はありません。
しかしその中に、身のこなし、表情、セリフ強弱、リズム、間の取り方などにおいて他を圧倒するスキルを感じる俳優がいたのです。聞けばその俳優はやはりコントなどの「笑い」にも取り組んでいるらしく。コメディではない作品でしっかりそれが生きていた。
芝居における【笑い】は、コメディだけでなくストレートにも繋がる。俳優が身につけなくてはいけないごまかしの効かない絶対要素です。
『出来ないことが多い』『やり方もよくわからない』。
もしそれが皆さんの現在の俳優としてのスケール感なのだとしたら、少しづつ「やりたいこと」「やりたくないこと」を経験してスケール感を大きくしていけば良い。
その為の1年間に。そう思うのです。
■ノゾエ征爾(演技)
25年前、ENBUゼミ第1期の松尾スズキクラスでの1年間が、その後の私の大きな原動力になったことは言うまでもなく。その松尾さんが、今こうして自らの手でそのようなクラスを立ち上げると聞いて、参加しない理由はなかった。
と書いた1年前から、今、第1期生の皆さんと授業を重ねる日々です。
自分の次の授業までに、少し時間が経って会う彼らの成長度合いに、毎度驚かされ、それはある種の感動とも言える。
ああ、そうじゃないか、演劇ってのは生々しく感動するものなのだ。そんなことを改めて、彼らから新鮮に思い起こさせてもらっている気がする。
新しい身体とまた出会えることがただただ嬉しく、期待が膨らむばかりです。
■藤間貴雅(日本舞踊・所作)
俳優を目指す方々にとって、「時代劇」や「伝統芸能」って学びたいけど、何を始めればいいのか迷っている方々多いかと思われます。この授業は、リアルタイムでの撮影、上演しているテレビドラマ、演劇、映画の現場で必要とされる「和」の所作を解説し、限られた時間の中で、その内容に即したメソッドをピンポイントで訓練していくカリキュラムとなっております。国内外問わず再注目されている日本文化。是非このタイミングで、日本文化の素晴らしさを存分に拡散したいと思っているアクター志望の方々をお待ちしております。
■振付稼業air:man(ダンス)
1つの場所で様々な演出家、芝居における笑い、海外も注目している日本文化の所作、心から湧き出る歌、様々なジャンルのダンスを学べる場所はなかなかないです。
俳優やエンタテインメントにとって、たくさんの引き出しを持つ事は大切な要素です。
「コクーン アクターズ スタジオ」は、たくさんの引き出しを作り、そして作り出す場所になるはずです。
■蔵田みどり(発声・歌唱)
自分の肉体で経験できることは有限です。やりたいと思った時、心から学びたいと思った時がタイミング。挑戦したことは結果はどうであれ、その経験が未来の自分の糧になります。
自分のために後悔しない選択ができたとき、必ず新しい道が生まれてくるもの。
やり遂げる自分の力を信じて、自分の道を切り拓きたいあなたのことをお待ちしております。
「コクーン アクターズ スタジオ」でお会いましょう。
≪第2期生募集要項≫
・第2期生募集受付期間:2024年11月25日(月)~12月20日(金)
・応募資格:18歳~26歳くらい
※本スタジオの活動を最優先できる方。
※演技経験・プロダクションや劇団の所属有無、不問。
・募集人数:20名程度
・2025年度レッスン期間:2025年4月~2026年3月
・レッスン時間:週3回 18:00~22:00 の内3時間程度
※上記時間帯以外にも実施する可能性がございます。
・レッスン場所:Bunkamura館内 他
・お問合せ:Bunkamura コクーン アクターズ スタジオ係
cocoon_a_s@bunkamura.co.jp
主催/企画・製作:Bunkamura