CAST出演
吉田玉助Tamasuke Yoshida
文楽人形遣い
中村壱太郎Kazutaro Nakamura
歌舞伎俳優
末永 光Koh Suenaga
アイドル
尾上眞秀Maholo Onoe
歌舞伎俳優
音楽・歌
マリア・アルナルMaria Arnal
歌手/作曲家
ダンサー
アキーレ・デ・フルーヴェAchille De Groeve
アダム・ラッセル=ジョーンズAdam Russell-Jones
エヴァン・ベスコンEvan Bescond
イグナシオ・フィソナIgnacio Fizona
シャケド・ヘラーShaked Heller
チョ・ジョンイクJeongik Jo
ロレンツォ・チマレッリLorenzo Cimarelli
文楽人形遣い
吉田簑紫郎Minoshiro Yoshida
吉田玉延Tamanobu Yoshida
マルコス・モラウ コメント
私は長く、三島由紀夫に惹かれてきました。彼は思想を語る作家ではなく、それを自らの肉体で引き受けた人物だったからです。
『金閣寺』もまた、単なる史実の再現ではありません。美という観念が人の内側に入り込み、その人間を変えていく過程を描いた作品だと感じています。
文楽に出会ったとき、私はそこに近い感覚を見ました。
人が人形を動かしているはずなのに、いつの間にか人間の方が人形に近づいていく。主体と客体の関係が揺らぎ、崩れそうで崩れない緊張が生まれる。その状態に強く惹かれました。
今回の作品では、吉田玉助の人形、中村壱太郎と尾上眞秀の人形振り、洗練されたダンサーたち、そして末永光が、同じ舞台の上に置かれます。異なる訓練を積んだ表現が互いを映し合い、やがて境界は曖昧になっていくでしょう。
誰が操り、誰が操られているのかは重要ではありません。
私が舞台に立ち上げたいのは、その崩れそうで崩れない均衡です。
人が美を見つめ続けたときに生まれる、静かで危うい均衡。
三島が最後に触れたものに、最も近い瞬間を、観客の前にとどめたいと思っています。