Pianos’ Conversation 2023 “ハウ・メニー・ハンズ?!”

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2023.06.05 UP

リハーサルレポート到着!

都内某日
レ・フレールとアン・セット・シスの2組が3台のピアノを並べた練習室に到着。
「よろしくおねがいしまーす!」と明るい挨拶のあと、雑談を交わしリハーサルが開始!

この日のリハーサルは、4人で演奏する「ディズニーランド®・メドレー」、「彼こそが海賊(パイレーツ・オブ・カリビアン)」、「ルパン三世のテーマ」「Boogie Back to YOKOSUKA」の演奏を確認。

ベースとなるレ・フレールの演奏に、アン・セット・シスの2人が異なる旋律を加えたり、華やかな装飾を施したり。それを受けてレ・フレールも「じゃあここは2人に弾いてもらおうか」「ここはみんなで一緒のほうがいいよね!」など構成を確認していく。さながらジャズのセッションのようなスピード感であっという間に8手の形が出来上がっていくのは驚きだ。しかもそのスピード感にもかかわらず、緻密な絡み方を模索する4人の演奏は乱れることがない。今回使用するピアノはホール所有のベーゼンドルファー1台、スタインウェイ2台。3台の音色はそれぞれ個性的だが、心地よく音が交わっていく。

「ピアノがどんどん増えていくのはどうですか?」というアン・セット・シス山中の提案で、第1部はピアノ1台でのソロ、連弾となった。4人ものプロ・ピアニストのソロを一挙に聴くことができる機会はなかなかない。これは楽しみだ。レ・フレールの連弾はまさに彼らの「十八番」であり、「ピアノ革命」と呼ばれた迫力ある演奏を存分に楽しむことができる。普段は2台ピアノでの演奏に主軸を置いているアン・セット・シスの連弾を聴くことができるのも注目だ。
 
第2部ではピアノが2台、3台と増えていく。ピアノだけで、何がどこまでできるのか?ソロ、連弾、2台4手、3台8手と、ピアノという楽器のどこまでも広がる可能性に酔いしれることができる特別なステージになりそうだ。

公演はいよいよ来月。お楽しみに!

©宮川舞子