STORYストーリー
コーラスライン。それは、舞台に引かれた、1本の白いライン。
役名もないキャストたちが、このラインより前に出ないようにと引かれた1本の白いライン。
それは、メインキャストとコーラスの境界線…
ニューヨーク・ブロードウェイ。
ある劇場で、新作のためのオーディションが行われている。
新進気鋭の演出家ザックの元に大勢のダンサーが集まった。
わずか8つの枠を目指し、ニューヨーク中のダンサーたちが成功を求めて。
その中には、かつてスポットライトを浴び、ハリウッドに進出したが、挫折しやり直すために、ブロードウェイに戻ったキャシーもいた。
彼女は、ザックの元恋人。
キャシーとザックの揺れ動く感情をよそに、オーディションは進んでいく。
最終選考に残った17人のダンサーたちに、演出家ザックは、「君たち自身を知りたい。君たちはどんな人間なのか?」と問う。
ダンサーたちは、戸惑いながらも「自分」について話していく。
彼らが背負ってきた辛い過去、歌やダンスへの情熱、悩みや経験、そして人生までも…。
厳しいオーディションに合格したとしてもなれるのは名も無い「コーラス」。
それでもダンサーたちはたった8人の枠に残るため、自分のすべてを賭ける。
そして、合格した者たちは、同じ衣装でコーラスの一員として一つの舞台に立つ。