小曽根真 クリスマス・ジャズナイト2016

POINT見どころ

今年で開催10回目を迎える人気コンサート!
記念回に相応しく豪華な出演者が決定!

© soganoya

ジャンルを超えた幅広い活動で圧倒的な人気を誇るジャズ・ピアニスト、小曽根真が毎回趣向を凝らした内容と出演者で構成する『クリスマス・ジャズナイト』の開催が今年も決定した。今回は数えて10回目となるがそれに相応しく豪華なゲスト陣が顔を揃える。
まずは最多出場回数を誇るスーパー・ビッグバンド、No Name Horsesが前回に引き続き登場する。メンバーそれぞれが日本を代表するプレイヤーたちで構成されるこのスーパー・バンド、これまでにも大迫力かつ緻密、グルーヴ感溢れるプレイで我々を魅了してきた。昨年はモーツァルトのピアノ協奏曲第9番〝ジュノム〞のビッグバンド・ヴァージョンを見事に再現、改めてこのバンドのクオリティの高さを再認識させてくれた。今回も小曽根との抜群のコンビネーションで熱いパフォーマンスを繰り広げてくれるだろう。

© soganoya

そしてスペシャル・ゲストとしてジャズ界の巨人、ヴィブラフォン奏者のゲイリー・バートンが記念回に花を添えてくれることになった。バートンは1943年生まれ。独学でヴィブラフォンを始め17歳でレコード・デビュー。これまでにグラミー賞を受賞したアルバムは7作品にものぼる。小曽根はバークリー音楽大学留学時代にバートンに師事、卒業後も彼のバンドに加わり研鑽を積むなど大きな影響を受けてきた。レコード録音も1994年「フェイス・トゥ・フェイス」、2002年「ヴァーチュオーシ」、2013年「タイム・スレッド」と3枚の共演作を残している。小曽根との精妙なコラボレーションは唯一無二のものだ。小曽根・バートン・No Name Horsesと、このビッグ3が共演するステージは当公演のみ。まさに一期一会となる貴重な機会となることだろう。

おすすめポイント

毎回様々なゲストと共に最高の音楽を届けてくれるコンサート。ジャズ・ファンはもちろん、そうでない人でも必ず楽しめる一夜になること請け合い!今回も一期一会の感動に出会えるはず。

PROFILEプロフィール

小曽根真 (ピアノ) Makoto Ozone

©篠山紀信

1983年バークリー音楽大学ジャズ作・編曲科を首席で卒業。同年米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム「OZONE」で全世界デビュー。2003年にグラミー賞にノミネート。
以来、ゲイリー・バートン、ブランフォード・マルサリス、パキート・デリベラなど世界的なトッププレイヤーとの共演や、ソロ・ライブ、自身のビッグ・バンド「No Name Horses」を率いるなど、ジャズの最前線で活躍を続けている。
また、クラシックにも本格的に取り組み、国内外の主要オーケストラと、バーンスタイン、モーツァルト、ラフマニノフ、プロコフィエフなどレパートリーを広げている。2010年には、ショパン生誕200年記念アルバム「ロード・トゥ・ショパン」を発表、全国ツアーを行い、ポーランド政府より「ショパン・パスポート」を授与される。2014年にはニューヨーク・フィルのソリストに抜擢され、韓国、日本、ニューヨーク公演で演奏、他、サンフランシスコ交響楽団とも共演、ジャズ・ミュージシャンとのツアーなど、米国でも躍進を続けている。2016年5月には、チック・コリアとピアノ・デュオツアーを日本全国で展開し大きな話題を集めた。
ユニバーサルミュージックと専属契約を結び、約40タイトルにのぼるCDをリリース、また、TV番組のサウンドトラックや映画、舞台音楽を手がけるなどマルチな才能で幅広く活躍。

オフィシャルサイト

Gary Burton (ヴィブラフォン) ゲイリー・バートン

©Satoshi Aoyagi

1943年生まれ。米国インディアナ州出身。独学でヴィブラフォンを始め、17歳でレコード・デビュー。2年後にバークリー音楽大学を卒業し、ジョージ・シアリングのグループに参加。続いてスタン・ゲッツのグループで66年まで活動した。67年に初めて結成した自身のクァルテットはジャズ・フュージョンの生みの親となり、多分野の多くの聴衆を魅了した。
71年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのヴィブラフォン・ソロを収録したCD「アローン・アット・ラスト」でグラミー賞を受賞。ピアノのチック・コリアとのレコーディングでは、2012年にリリースされた「ホット・ハウス」などでグラミー賞(Improvised Jazz Solo部門)を通算7度獲得したほか、小曽根真とのデュオ「ヴァーチュオーシ」でもグラミー賞(クラシック部門)にノミネートされた。
演奏家として世界のジャズ・シーンを牽引するかたわら、教育の分野でも活躍し、多くの一流ミュージシャンを育てた。71年よりバークリー音楽大学で教鞭を執り始め、89年に同大より名誉音楽博士号を授与される。96年から同大の副学長を務め、2003年に同大を退職後はフロリダを拠点に旺盛な演奏活動を行っている。
2016年、米ジャズ界最高の栄誉とされる国立芸術基金(NEA)ジャズマスターズ賞を受賞。

No Name Horses ノー・ネーム・ホーセズ

©大杉隼平

小曽根真が率いる総勢15名のビッグバンド。2004年結成。メンバーはいずれも日本を代表するミュージシャンで、自身のバンドでリーダーを務めるなど大活躍している。これまで国内ツアーの他、アメリカ、フランス、スコットランド、ウィーン、シンガポール等で演奏。2014年8月、結成10周年を記念し、アルバム「ROAD」をリリース。同年9月には同タイトルの全国ツアーを行った。JAZZ LIFE DISC GRAND PRIX にてアルバム・オブ・ザ・イヤー2014 第1位を受賞。


【メンバー】
小曽根 真 (Pf)、
エリック宮城(Tp、Flh)、木幡光邦(Tp、Flh)、奥村 晶(Tp、Flh)、岡崎好朗 (Tp、Flh)
中川英二郎(Tb)、半田信英(Tb)※Extra Player、山城純子(B-Tb)
近藤和彦 (As、Ss、Fl)、池田 篤 (As、Fl)、三木俊雄 (Ts)、岡崎正典(Ts、Cl)、
岩持芳宏 (Bs、Cl)、中村健吾 (B)、高橋信之介 (Ds)

「小曽根 真 クリスマス・ジャズナイト」これまでのゲスト

2005年:塩谷 哲(ピアノ)
2006年:パキート・デリヴェラ(サックス、クラリネット) 他
2007年:パウル・グルダ(ピアノ)、No Name Horses
2008年:ディオン・テイラー(ヴォーカル)、No Name Horses
2009年:グレゴア・マレ(ハーモニカ)、バーネル・サトゥルニーノ(パーカッション) 他
2010年:ブランフォード・マルサリス(サックス)、No Name Horses
2013年:ブランフォード・マルサリス(サックス)、ジェフ・ワッツ(ドラムス)、クリスチャン・マクブライド(ベース)
2014年:パキート・デリヴェラ(サックス、クラリネット)、デニス・フレーゼ(ドラムス)、中村健吾(ベース)
2015年:No Name Horses、ジョゼフ・アレッシ(トロンボーン)