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登場人物&ストーリー
STAFF Diary

日中国交正常化35周年記念―日中共同制作―

2007「日中文化・スポーツ交流年」認定事業

「舞劇 楊貴妃」

2007.9.14(金)〜16(日)

Bunkamuraオーチャードホール

/ 世界初演。

登場人物&ストーリー

「舞劇 楊貴妃」は、中国の隆盛期・唐を背景にしたオリジナル・ストーリーです。

歴代王朝の中でも最も繁栄を誇った唐の都・長安はシルクロードの発着点として賑わい、その優れた文化に憧れた各国の人々が集った、まさに世界都市でした。「舞劇 楊貴妃」ではそうした国際色豊かで自由な文化に彩られた時代を舞台に、皇帝の愛妃として栄華をきわめた絶世の美女・楊貴妃と、日中両国の血を引くオリジナルの登場人物・謝阿美、ふたりの美女の友愛と悲劇の物語をダイナミックなダンスで描きます。

きらびやかな王宮の風俗、そして栄光の裏でうごめく男たちの権力争いや陰謀・・・。見どころの多いストーリーのあらすじを、衣裳プランナーの前田文子のデザイン画とともにご紹介いたします。

主な登場人物

楊貴妃(ようきひ)

唐の玄宗皇帝の寵愛を受ける妃。
踊りの才に長けている。“傾国の美女”。

謝阿美(しゃあみ)

阿倍仲麻呂の姪で、日中両国の血を引く架空の女性。
貴妃を踊りの師とする。

玄宗皇帝(げんそうこうてい)

中国の隆盛期・唐の時代を治めた皇帝。
優秀な政治家だったが、晩年には凡庸になる。

李白(りはく)

唐代の大詩人。

阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)

漢学家、遣唐使、玄宗帝の内閣秘書監。

【あらすじ】

第一幕

大唐帝国の都・長安。
宮殿では玄宗皇帝の70歳を祝し、文武百官が一同に会する盛大な式典が催されている。音楽が高鳴り、様々な異国風の舞が競演する享楽的な宴。その席で、阿倍仲麻呂は姪の謝阿美を玄宗皇帝に紹介する。日中両国の血を引く身の上を語る阿美。そこへ玄宗皇帝の寵妃・楊貴妃が現れる。貴妃の舞の才能に驚いた阿美は踊りの弟子になることを志願し、阿美の才能を見抜いた貴妃はそれを受け入れる。なおも続く宴のさなか、早馬の伝令が辺境の地での反乱を告げる。凶事にざわめく大臣達。ところが皇帝は高らかに笑い、異民族の安禄山に乱を治めさせると言い、宴を続けさせるのだった。不安な思いの大臣たちや、阿倍仲麻呂。その後、仲麻呂や李白も安禄山に任せることは危険だとの進言の書状を渡そうと試みるが、うまくいかない。周囲の憂いや不穏な動きも知らず、玄宗皇帝は貴妃との愛の生活を続けるが・・・。

群 舞

群 舞

第二幕

宮殿内には各派閥の陰謀の企てや、反乱の前兆を感じさせる殺気を含んだ雰囲気が漂う。そんな中、玄宗皇帝は趣向を凝らした華やかな舞を玉座で楽しんでいる。貴妃と阿美が舞う姿はそっくりで、玄宗皇帝さえも見分けがつかないほどである。美しい二人に玄宗も加わり踊る。無力さに狂おしく舞う李白や仲麻呂。とうとう宮廷内の寝室にまで反乱軍の影がしのびよる。皇帝一行は反乱軍に追われ、長安から逃避行をはじめるが、道中、兵士たちの謀反が起きる。楊貴妃を殺せと迫る兵士たちに、最愛の楊貴妃の命と、一国の命運との間で窮地に陥る玄宗皇帝。そこに、貴妃の身代わりに命を捨てる決意をした阿美が現れる。引き止める貴妃。あまりにも似た二人の姿は交錯し、そして・・・。

衣裳デザイン画:前田文子

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