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日本が世界に誇る、スーパー・ピアニスト山下洋輔が、彼のニューヨーク・トリオと、ビッグ・バンドで、ニューヨークゆかりのナンバーを演奏するという、スペシャル・コンサート。
ジャズの街ニューヨークをそのまま渋谷に持ってくるような、豪華なコンサートにかける思いを聞いた。 |
| ―― とてもゴージャスなコンサートになりそうですね。 |
| 7月にちょうどニューヨーク・トリオが来日しているので、それを軸にビッグ・バンドを特別編成して、華やかにやろうと。ニューヨーク・トリオとビッグ・バンドという組み合わせは、『フィールド・オブ・グルーヴス』というアルバムでやっていますけど、フルバンドでやるのは初めてですね。最新作『ミスティック・レイヤー』の曲をトリオでやったり、それを松本治にビッグ・バンドにもアレンジしてもらおうと思っています。それと、せっかくだから、ジャズ・ビッグ・バンドで『ラプソディ・イン・ブルー』もやっちゃおうかと。 |
| ―― かなりバラエティに富んだ内容になりそうですね。 |
| エリントンの曲などもやろうと思っていますし、あれもやろう、これもやろうと、楽しみなことがたくさん増えてきています。それに“プレイズ・ニューヨーク”と言っているわけだから、本場の華やかな歌手もお迎えします。ビリー・ホリデイを歌って今注目のジャズ・ボーカリスト、レディ・キムに、このコンサートのために来日してもらうことにしました。 |
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| ―― ニューヨークという街については、どういう印象をお持ちですか? |
| 狭いところに、ありとあらゆるものがゴチャゴチャに詰まっている街で、毎日毎晩、誰かすごい人がそこで音楽をやっているということがヒシヒシと伝わってきますよね。特にここ10数年間、毎年ニューヨークに行って、ジャズ・クラブで1週間バンマスをやっているでしょ。つまりそういうすごい人たちと客を取り合っているわけです。そんなことが起こるのは、ニューヨークだけですね。しかも6日間連続で2セットずつやるのもニューヨークだけで、毎日がものすごい修行になりますね。第二の青春です(笑)。 |
| ―― 山下さんご自身が考える、今回のコンサートの見どころは? |
| あるもの全部をさらけ出すコンサートになりますね。ボーカルあり、コンボあり、ビッグ・バンドありと、ジャズのあらゆる場面が出てくると思います。さらに『ラプソディ・イン・ブルー』は、これまでソロ・ピアノかクラシック・オーケストラとしか演奏したことがないんです。それをジャズ・バンドでやるのは、ぼくにとって初めてのチャレンジですね。だからどうなるか、ぼく自身もワクワクしています。 |
| interview & text by 熊谷美広(音楽ライター) |
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