項羽は軍を率いて秦の国の主力部隊を破り、同時に劉邦軍は秦の都の咸陽を占領した。
秦の宮廷に入り、天下の覇王となった項羽は、豪華な宮廷の玉座の前で誇りに満ちた踊りを披露する。宮廷の女性たちのあでやかな舞いを玉座で見物する項羽。美女たちが宮廷衣裳をゆっくりと翻してしなやかに踊る群舞は歴史絵巻を見るようだ。
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参謀の範増は黄色の皇衣を項羽に着せようとするが、項羽は第二の秦の始皇帝となるのを受け容れようとしない。彼は故郷に戻って虞美人と再会することを望んでいた。項羽は皇衣を脱いで玉座に残すと、贈られた剣を抜いて虞美人に想いを馳せ、去っていく。
そこに劉邦が現れ、皇帝への野心を抑えきれずについに皇衣を身に着ける。それを目にした範増は激怒し、兵士にラッパを鳴らさせる。範増と劉邦の踊りに緊張の高まるシーン。
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「江山美人」こうざんびじん |
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項羽が皇帝の地位より愛する人を選んだことを表す。 |
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