シアターコクーンでは3年ぶりの書き下ろし作品となるケラリーノ・サンドロヴィッチ『東京月光魔曲』。本作は、活気と猥雑さに満ち溢れた震災後の昭和初期、モダン都市東京を舞台に、かの谷崎潤一郎氏も平伏すエロティシズム、名匠海野十三氏も驚愕する奇天烈さで描く、姉弟と探偵の胸躍る心理活劇!と銘打ち、日常と非日常、現実と非現実の相反した状態が同時に表すマジックリアリズムの世界を、KERA流のスパイスの効いたアレンジで祝祭的に鮮やかに描き出す。
出演は、8月の『怪談 牡丹燈籠』で初舞台を果たし、着実に実力をつけ躍進を続けている若手演技派の瑛太、待望のシアターコクーン初登場で、映像のみならずいまや舞台でも幅の広い演技で人々を魅了する松雪泰子、ミュージカル界でも活躍が目覚しく、久々のストレートプレイに登場となる橋本さとし、今年は話題作への出演が続きKERAとの初顔合わせでどんな新たな一面を魅せてくれるのか期待が膨らむ伊藤蘭、圧倒的な演技力で舞台を支え、今やKERA作品には欠かせない存在の山崎一、、KERAとタッグを組んだ初舞台でまさに劇的な舞台デビューを飾り、その後もドラマや映画、バラエティの司会などでマルチな才能を発揮しているユースケ・サンタマリアなど、豪華顔ぶれが勢揃い。他にもKERAワールドには必要不可欠な、劇団NYLON100℃の看板、犬山イヌコ、大倉孝二をなじめKERA作品との相性を実証ずみの大鷹明良、長谷川朝晴、林和義、今回が2度目の舞台出演となる若手注目株の西原亜希や小劇場界をリードする若手実力派の面々など、多彩なキャストの組み合わせが実現した。12月31日の大晦日にはキャストとKERAによるトーク&ライブ、そして2010年へのカウントダウンを行う、スペシャルバージョンを上演!
Bunkamura20周年の最後を飾るに相応しい贅沢な舞台となること間違いなし!