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シェイクスピアと同時代、400年近く前に書かれた「あわれ彼女は娼婦」。実の兄と妹の激しい恋を描いたこのスキャンダラスなストーリーは、発表当初から大きな反響を呼びました。
この重く激しい愛の物語を通じて、蜷川幸雄が近親相姦という反社会的なテーマを、センセーショナルに現代に投げかけます。
出演は兄ジョヴァンニに三上博史、妹アナベラに深津絵里、アナベラの求婚者で貴族のソランゾに谷原章介。圧倒的な存在感と演技力をもった俳優、そして3人とも初めてとなる蜷川演出の組み合わせが、人間の中に潜む聖と俗、優しさと残忍さを徹底的にあぶり出す―ご期待ください。 |
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中世のイタリア、パルマ地方。勉学に優れ、人格的にも非の打ち所がないと将来を嘱望されるジョヴァンニは、尊敬する神父に、自分の心を長く苦しめてきた想いを打ち明ける。
それは、妹アナベラを女性として愛しているという告白だった。神父は叱責するが、ジョヴァンニは鎮まらず、アナベラに気持ちを伝えてしまう。すると彼女もまた、兄を男性として愛していた。ふたりは男女として結ばれるが、幸福な時間は続かず、やがて妊娠が判明。カモフラージュのために、アナベラはかねてから求婚されていた貴族のソランゾのもとに嫁ぐが、ソランゾは彼女の不義を見抜き、怒り狂う。そして、お腹の子供の父親が妻の実の兄であることを探り当てるのだが……。 |
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