2015.02.14 UP

トークイベント「編集者 嶋浩一郎が現代のプラントハンター西畠清順に迫る! プラントハンターという仕事」 開催決定!

 

ジョゼフ・バンクス(1743-1820)は、ジェームズ・クック(1728-79)が指揮をとる第1回太平洋航海に科学班のリーダーとしてエンデヴァ―号に同船し、タヒチやニュージーランド、オーストラリア、ジャワなど、行く先々でその土地の植物の採集と記録を行いました。これぞ、まさにプラントハンターの仕事です。

 読んで字のごとく、プラントハンターとは植物を狩る人のことで、そのはじまりは約17世紀ころと言われています。バンクスが活躍をした18世紀~19世紀ころのヨーロッパはまさに大航海時代が広がりを見せていたころで、プラントハンターたちも博物意欲を掻き立てられ、海を越え、山を越え方々に探検をし、多くの植物を採集してきました。中でもバンクスは孤高のハンターではなく、チームとともに植物採集を行い、植物への知識だけではなく、組織をまとめることに関しても有能であったようです。

 このような冒険譚は、過去の話ではありません。現代にもプラントハンターとして活躍をする人は世界中にいます。そして、日本にも植物に魅せられ、世界中を旅し続けているプラントハンターがいます。西畠清順さんです。清順さんは、世界中に植物採集の旅にでて、今では数千種類もの植物を収集・生産しています。 そんな清順さんが収集した植物は、ランドスケープや空間デザイン、教育現場やさまざまなプロジェクトなどを通じ、身近に感じ、触れることができるのが魅力と言えます。東京デザイナーズウィーク2014のシンボルツリーやブルータス『夢の値段2015』でのプロジェクトなどが記憶に新しい方は多いかもしれません。

では、なぜ、清順さんは、時に命がけで日本全国、世界各国、植物を求めて旅、いや探検にでるのでしょうか。

今回は、博報堂ケトル代表の嶋浩一郎さんをモデレーターにお迎えし、西畠清順さんにご自身の仕事についてお話いただくことで、プラントハンターという職業と、清順さんをそこまで突き動かしてしまう植物の魅力を見つめながら、、 現代のプラントハンターの役割と意義を考えていきます。また、植物採取先の現地の方とのコミュニケーションから、ハンティングチームの組織力まで、植物の つながりと同様、人とのつながりが重要なプラントハンターへの理解を深めることで、人との信頼関係の築き方、チームでの働き方を考える機会にしたいと思います。

 

  (撮影:宮本敏明)

 西畠 清順 にしはた せいじゅん

幕末より150年続く花と植木の卸問屋、花宇の五代目。日本全国・世界数十カ国を旅し、収集している植物は数千種類。日々集める植物素材で、国内はもとよ り海外からの依頼も含め年間2000件もの案件に応えている。2012年、ひとの心に植物を植える活動“そら植物園”をスタートさせ、植物を用いたいろいろなプロジェクトを多数の企業・団体などと各地で展開、反響を呼んでいる。著書に “プラントハンター 命をかけて花を追う”(徳間書店)、“そらみみ 植物園”(東京書籍)など。

 

嶋浩一郎(博報堂ケトル)しま・こういちろう

編集者・クリエイティブティレクター・博報堂ケトル代表取締役社長

2011年・2013年カンヌPRライオン審査員

93年博報堂入社。CC局で企業のPR活動に携わる。01年朝日新聞社に出向「SEVEN」編集ディレクター。02~04年に博報堂『広告』編集長。04 年本屋大賞立ち上げにかかわり、現在NPO本屋大賞実行委員会理事。06年既存の手法にとらわれないコミュニケーションを実施する「博報堂ケトル」設立。 島耕作×ザ・プレミアム・モルツ、少年サンデー×少年マガジン50周年企画、KDDI、J-WAVE、ロッテ爽、トヨタなどの広告キャンペーンを担当。雑 誌「旬がまるごと」プロデューサー、「ケトル」編集長。ネットニュース配信事業などデジタルコンテンツ多数制作。 編著書に『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』、『企画力』、『このツイートは覚えておかなくちゃ。』、『ブランド「メディア」のつくり方』、『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』。

 

日程 2015年2月27日 (金)

時間 19:00~21:00(開場18:30~)

料金 1,944円(税込)

定員 110名様

会場 青山ブックセンター本店 大教室  

お問合せ先 青山ブックスクール 

電話:03-5485-5513 メール:culture@boc.bookoff.co.jp

営業時間  平日 10時~20時  土・日・祝休み

住所 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F 青山ブックセンター本店内

 

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