石川さんとのご縁は、国芳国貞展のテレビの情報番組でのゲストとして「浮世絵師 石川真澄氏」にご登場いただいたのですが、失礼ながらかなりご年配の職人さん的な方が現れるのではと思っていたらお若く軽やかな方でそのギャップにびっくりしたことが始まりでした。
今回の国芳国貞展は、Bunkamuraにとっては珍しい日本美術の展覧会でしかもはじめての浮世絵展ということで、若い方々に楽しんでいただくためにはどうしたらいいかということに色々頭を悩ませ工夫を重ねてきました。そんな中で、石川さんが「現代の浮世絵師」として、映画「スターウォーズ」とのコラボやロックバンドKISSとのコラボなど、昨今の浮世絵のインターナショナルな人気の象徴するような活動をされていると伺い、まさに展覧会を語っていただくのにぴったりのかたではと思ってお声掛けさせていただきましたが、まさか浮世絵師になったきっかけが国芳作品だったとは!
自分たちの身近な文化が、昔からの文化の積み重ねの中で育まれてきたものだということが浮世絵を見ていると実感できます。古いものと新しいものをつなぐ石川さんの今後の活動にも注目です。 海老沢(Bunkamuraザ・ミュージアム) |