近藤さんは、Bunkamuraの建設に携わっていただいたBunkamuraという建物の産みの親的な存在の方で、オープンから20年近くたった現在でもBunkamuraをあたたかく見守ってくださっています。今回のポンペイ展はミュージアム初の古代モノ。いつもの「美術品鑑賞」とは違う展覧会なので、都市・社会・文化・歴史といった要素と強く結びついた建築デザインという視点からポンペイ展を見てもらったら面白いのではないかと思って、半ば強引に(!)お声がけさせてもらいました。 ギャザリングの前にポンペイや古代ローマの文献や資料で予習してきてくださり、かえって私たちが教えてもらうことの方が多く、その知識欲や探究心がより時代にあった建築デザインの源になっているんだなと感服させられました。
海老沢典世(Bunkamuraザ・ミュージアム)
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