科学やテクノロジーの発達に伴ってバーチャルリアリティが世の中に溢れる中、美術に触れる機会や絵画鑑賞の仕方も多様化してきています。今回のギャザリングでも美術館の存在理由として話題になりましたが、“本物を観る”ということは、分野は違いますが、今幼児教育の場などにおいても盛んに言われている“土に触れることの大切さ”と同じような体験的な意義を持つのではないでしょうか。そういう意味においてもより多くの方に美術館に足を運んでいただけるようなきっかけ作りをすることは我々の仕事の大きな使命なのですが、今回のゲストの齋先生は、学校と地域とのコラボレーション・プロジェクトなどにも参画してみえるいうことでしたので、これをきっかけにまずは同じ渋谷にある美術館として積極的に活用していただき、今後学生さんたちとのコラボレーション企画なども実現できればと思っています。
高山(Bunkamuraザ・ミュージアム)
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