公演日程
2026/1/12(月・祝)~2/1(日)
チケット料金
S席:¥12,500 注釈付きS席:¥12,500 A席:¥9,500(税込・全席指定)
2026/1/12(月・祝)~2/1(日)
S席:¥12,500 注釈付きS席:¥12,500 A席:¥9,500(税込・全席指定)
『クワイエットルームにようこそ』は、「大人計画」の主宰であり、作家・演出家・俳優とマルチに活躍する松尾スズキによる小説で、2005年に単行本として刊行。精神病院の閉鎖病棟を舞台に、精神的な問題を抱える人々の絶望から再生の日々をリアルに描き、第134回芥川賞にノミネートされるなど高い評価を受けました。そして2007年には松尾が自ら脚本・監督を手掛け、映画化し、大きな注目を浴びました。
主人公・明日香と様々な背景を抱える精神病院の患者たちとの交流、そしてパートナーとの独特な関係を描いた本作は、シビアなテーマを扱いながらも喜劇とファンタジーの要素を持ち合わせており、「いつかミュージカルに!」と松尾が長い時間をかけて構想を温めてきました。2026年、松尾の新作ミュージカルとして、『クワイエットルームにようこそ』が生まれ変わります。
音楽は、日本の音楽シーンをけん引し、Bunkamuraシアターコクーンで上演された作品でも多彩な楽曲を生み出してきた宮川彬良が担当。振付は、あらゆるジャンルを軽々と飛び越え、ユーモアあふれるダンスで観客を魅了するCHAiroiPLIN主宰のスズキ拓朗が、こちらも松尾との初顔合わせで作品を躍動させます。
濃密な人間ドラマに、音楽とダンスが加わり、どんな化学反応が起こるのか期待が高まります。満を持して動き出す松尾渾身の作品にどうぞご注目ください!
主人公・佐倉明日香を演じるのは咲妃みゆ。かねてより松尾作品への出演を熱望していた咲妃と、咲妃の演技に注目していた松尾との相思相愛で、ついに初タッグが実現します。明日香のパートナーを演じるのは、松下優也。気が弱く優柔不断だけどどこかお気楽な、これまで松下が演じてきた役とは一線を画す役に挑みます。
共演は、昆 夏美、桜井玲香、笠松はる、りょう、秋山菜津子。そして「大人計画」からは、池津祥子、猫背 椿、宍戸美和公、近藤公園、皆川猿時と、松尾が信頼を寄せるキャストが集結しました。ミュージカル界の第一線で活躍する俳優陣と、松尾作品にはかかせない個性際立つ俳優陣を迎え、様々な問題を抱えた患者たちのドラマを、ポップで鮮やかなミュージカル仕立てでお届けします。
閉鎖的な精神病院で繰り広げられる人間ドラマをファンタジーとエンターテインメントで描く衝撃のミュージカルに、どうぞご期待ください!
バツイチで28歳のフリーライター・佐倉明日香(咲妃みゆ)は、パートナーでバラエティ番組の放送作家・焼畑鉄雄(松下優也)と同居。
売れっ子ライターとして大物芸人・墨田(皆川猿時)への取材や、原稿の締切に追われ、ストレスフルな日常に飲み込まれていく。
ある日、目覚めると見知らぬ白い部屋にいた。
そこは「クワイエットルーム」と呼ばれる、女子専用の精神病院の閉鎖病棟。
ストレスの捌け口として大量摂取した睡眠薬が原因で意識を失い、オーバードーズをした自殺志願者とされてしまったのだ。
突如として放り込まれた異質な環境に戸惑いながら、厳格な看護師・江口(りょう)や、新人看護師の山岸(桜井玲香)、入院初日に出会った少女・ミキ(昆 夏美)、元AV女優の西野(秋山菜津子)ら個性的な患者達と接し、次第に閉鎖病棟に馴染んでいく。
同時に日常から離れた明日香は、自身とその人生、鉄雄との関係も見つめ直し始める。
退院に向けて、奇妙な仲間たちと過ごす14日間が始まった。
(*コクーン アクターズ スタジオ第1期生)
「笑うしかない悲惨」。そんな気持ちで小説を書きました。
歳月が経ち、「ショーアップするしかない悲惨」もありえると、ミュージカル化を思いつきました。『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』(2025・作)で弾みがついたミュージカル魂。いよいよ松尾は、宮川彬良先生、そしてミュージカル界の雄(ゆう)たちとタッグを組み、いっそ本格派になってやろうとも思いましたが、やはり馴染みの俳優たちの手を借りて、なかなか他では見られないエンタメ作品を作り上げる所存であります。