2022.10.13 UP
『波と暮らして』
出演:<ある男>柚希礼音、<波>加賀谷香
ノーベル文学賞作家であるメキシコの詩人オクタビオ・パスによる同名の短編小説に想を得て、画家の〈ある男〉と〈波〉の出会いから別れまでを描いた詩情あふれる作品。〈ある男〉を演じるのは、美しいバレエスタイルを持ちながら、男性的な魅力をも併せ持つ柚希礼音。男に惹かれる〈波〉を演じるのは、黒田が“コンテンポラリーダンス界の宝”と称賛する加賀谷香。ふたりの濃密な瞬間(とき)を、ショパンの名曲「ノクターン」の美しく儚い旋律で綴ります。悲しくも強烈な印象を残すラストは、誰もが息をのむ瞬間となるでしょう。
演出・振付:黒田育世
音楽:F.ショパン「ノクターン」
原作:オクタビオ・パス著『波と暮らして』
美術:松本じろ
衣裳:萩野緑
初演:2015年
『ラストパイ』
出演:織山尚大(少年忍者/ジャニーズJr.)
大江麻美子(BATIK)、小出顕太郎、原田みのる、牧村直紀(谷桃子バレエ団)、
奥山ばらば、北村成美、松尾望、片山夏波(BATIK)、相良知邑(BATIK)、三田真央(BATIK)、政岡由衣子(BATIK)
国内外で高い評価を受けるダンスカンパニー Noism05(現Noism Company Niigata)から委嘱され製作した作品。全編を通して台詞ひとつなく絶えず踊り続けるソロパートを担うダンサーは、並外れた体力と精神力を要し、極限まで追い込まれたその先には、ダンサーではなくひとつの生命体としての姿が露わになります。黒田は「いま、このソロを踊れるのは、爆発力、しなやかさ、少年性、表現力、生命力を併せ持つ織山以外にはいない」と語ります。まるで神に捧げる儀式とも見紛う、美しい生命が放つ光に満ちた奇跡の舞台をどうぞお見逃しなく。
構成・演出・振付:黒田育世
音楽・演奏:松本じろ「Last Pie」
装置コンセプト:黒田育世
衣裳:山口小夜子
初演:2005年Noism05「Triple Bill」委嘱作品