INTRODUCTION

「西本智実/イルミナートフィル・オーチャードホール定期演奏会」は、第1回定期演奏会ではオーケストラ・合唱・映像の「カルミ ナ・ブラーナ」を、そして5/6に終えたばかりの第2回では大編成オケによるレスピーギ「ローマ三部作」をと、それぞれ「イルミナート」としての新しい顔を見せてきました。

第3回目の12月はとにかく豪華!!
西本とは組曲「宿命」での共演でも話題を呼んだ外山啓介(ピアノ)を迎え、ラフマニノフ:「パガニーニの主題による狂詩曲」を前半に。コンチェルトは本シリーズでは初の試みです。
そしてオーチャードホールでも人気の高い曲、ムソルグスキー:「展覧会の絵」とラヴェル:「ボレロ」を演奏する、何ともボリューム満点の一夜となります。どうぞお見逃しなく。

第2回公演フォトギャラリー

POINT

 昨秋第1回定期演奏会のオーケストラ・合唱・映像を使用したオルフ「カルミナ・ブラーナ」から、本年5月に開催された第2回の大編成オーケストラによるレスピーギ「ローマ三部作」と、回を重ねながらクラシック音楽の様々な魅力を伝えてきた西本智実/イルミナートフィル・オーチャードホール定期。第3回となる今回はこれまでにも増して豪華プログラムである。まずは人気若手ピアニスト、外山啓介をソリストに迎えてラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」で幕開け。西本と外山は映画「砂の器」のテーマ曲である組曲「宿命」で共演、CDも発売され大きな話題となった。相性は抜群、超絶技巧を要する難曲として知られるこの曲を二人がどのように料理するか興味津々である。
後半はオーケストラの魅力が全開で楽しめる、「展覧会の絵」が演奏される。ムソルグスキーのピアノ独奏曲を管弦楽の魔術師・ラヴェルがオーケストラ用に編曲した名曲。前回の「ローマ三部作」でも存分に発揮されたように色彩感豊かな大管弦楽曲は西本が最も得意とするところ、今回も絢爛豪華な名画の旅を再現してくれることだろう。
通常のコンサートであればこの2曲で終了するところだが今回はまだ終わらない。なんとラヴェル「ボレロ」がプログラミングされている。豪華なメイン・ディッシュのあとに生クリームたっぷりのデザートが用意されているような聴きごたえ満点の一夜となりそう。
また12月ということもありクリスマスにちなんだ曲もアンコールで登場するかも。
クラシック音楽の魅力が満載された今回のプログラム、まさに西本から皆様へのクリスマス・プレゼントといえそうである。

おすすめPoint!

ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」はその中の特に第18変奏がTV-CMにも使用されるなど誰もが一度は耳にしたことがある有名曲。「展覧会の絵」、「ボレロ」は言わずもがなの超有名曲。この名曲3曲の魅力を豊かなサウンドと西本の躍動感あふれる指揮振りの両面で多角的に楽しめる豪華コンサート。