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Dynamic Yunnan ヤン・リーピンのシャングリラ / 2008年3月14日(金)~22日(土)
Bunkamuraオーチャードホール

そのとき内なる"魂"の姿を見た―― <自然>と<人間>が結んだ悠久の契約。 映画監督チャン・イーモウも愛した踊る精霊ヤン・リーピン。 至上の舞踊エンターテインメント日本初上陸!

中国国内はもとより、欧米でも絶賛を博し世界を魅了してきた「ヤン・リーピンのシャングリラ」が日本でもそのヴェールを脱ぐ時がやって来た。「シャングリラ」は中国を代表するダンサー、ヤン・リーピンが中国各地の少数民族を訪ね歩き、今や消滅しつつある各民族の舞踊や歌を採集し、それらを一大エンターテインメントに仕立て上げたスペクタクル・ショーだ。ヤン・リーピン自らが踊る"月光"と"孔雀の精霊"は殊に評判を呼び、また彼女が中国国内では「シャングリラ」の舞台には出演しないこともあり既に伝説と化している。確かにヤン・リーピンの存在感は圧倒的で観衆は金縛り状態になるほど。彼女の踊りを見るだけでも会場に足を運ぶ価値は充分ありそうだ。

しかし「シャングリラ」の魅力はヤン・リーピンだけに限らない。というよりその魅力の大きな部分は各民族を訪ね歩いた彼女がスカウトした、本来は農民であったダンサーたちによる圧巻のパフォーマンスだ。舞台上で次々と展開される歌や踊りは彼らの中で先祖代々受け継がれ、血となり肉となっている正真正銘のオリジナル。故に彼ら自身と、演じている内容に一片の齟齬もなく、見ている者は理屈ぬきに圧倒される。特に"雨乞い"を表現したシーンは天からの恵みを請い願う彼らの心情がストレートに伝わり、舞台上だけでなく会場全体が雨を求める集団となる。そして本当に雨が降ってくるのだ。(と、いうふうにしか見えない見事な演出だ。)

「シャングリラ」を貫くテーマは母なる自然に対する愛、憧れ、畏怖などといった人間の根本的な感情でありながら現代では見過ごされがちなものである。これらを見事に舞台芸術として作品化したヤン・リーピンの才能はダンサーとしてのそれと同様、唯一無二の輝きを放っている。