舞台は、第一次大戦後、世界各国から若き芸術家たちが集い、華やかな芸術文化が開花した20世紀初頭のパリ。モンパルナス界隈のカフェには、ロシアからシャガール、ポーランドからキスリング、リトアニアからスーチン、日本からはフジタ...とエコール・ド・パリ(パリ派)と呼ばれる新鋭芸術家たちが集まりました。そのなかで、イタリア出身で優雅な曲線と哀愁を帯びたうつろな瞳の肖像画で知られるアメデオ・モディリアーニ(1884.7.12〜1920.1.24)は、32歳の時に、18歳の美しい画学生ジャンヌ・エビュテルヌ(1898.4.6〜1920.1.26)と出会います。それからほどなくしてふたりは生活を共にしますが、酒と麻薬におぼれ病魔に冒されたモディリアーニは、35歳で早逝してしまいます。彼の死の2日後、ジャンヌは8ヶ月になる二人目の子を宿したまま、後を追ってアパルトマンの窓から身を投げ、出会いから僅か3年で二人の愛と人生は儚く消えていきました。
〈日本におけるイタリア2007・春〉の公式イベントでもある本展では、日本初公開となるジャンヌの遺族が秘蔵していたコレクションを中心に、モディリアーニとジャンヌ、それぞれの油彩、水彩、素描作品、そしてポートレートや書簡などの資料で二人の画家の愛と悲劇の軌跡をたどります。
会 期
2007年4月7日(土)〜6月3日(日) 開催期間中無休
開館時間
10:00〜19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会 場
Bunkamuraザ・ミュージアム
交通案内
電車の場合
/
お車の場合
主 催
Bunkamura、東京新聞
後 援
フランス大使館、イタリア大使館、日本におけるイタリア2007・春
協 賛
大日本印刷
協 力
全日本空輸
監修
マルク・レステリーニ(美術史家・モディリアーニ研究家)
巡 回 先
2007年6月9日(土)−8月5日(日) 札幌芸術の森美術館
2007年8月29日(水)−9月24日(月・祝)大丸ミュージアム・梅田
2007年9月29日(土)−11月5日(月) 島根県立美術館
2007年11月10日(土)−12月16日(日) 山口県立美術館
お問合せ
Bunkamuraザ・ミュージアム TEL 03-3477-9413