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白隠展 HAKUIN | Bunkamuraザ・ミュージアム | 2012/12/22(土)-2013/2/24(日)

会期中、一部作品の展示替えがあります。

[前期]2012年12月22日~2013年1月21日
[後期]2013年1月22日~2013年2月24日

主な作品紹介

《半身達磨》 萬壽寺蔵 (大分県)

80歳を越えての最晩年作で、禅宗の開祖である達磨大師を描いた、縦2メートル近くもある通称「朱達磨」。背景を墨で塗りつぶすことにより、朱の衣を着た大達磨がぐっと浮かび上がり、鑞(ろう)引きで「直指人心、見性成仏」の賛が入る。「自分の心にこそ仏が宿り、それを自覚することで仏になる」と白隠は説いている。数ある白隠画の中でもっとも有名なもの。関東地方では本展が初めての展示となる。

《すたすた坊主》  早稲田大学會津八一記念博物館蔵

笹と桶を持ち、腰に注連縄を巻いただけのほとんど裸の坊主。白隠が住んだ沼津あたりには、大道芸をしながら物乞いをし、金持ちの商人の代わりに寺社に代参した坊主が実際にいたらしい。人々の幸福を願って代参する様を、白隠は布袋になぞらえているが、これはまた白隠の自画像でもある。

《百寿福禄寿》  普賢寺蔵(山口県)

100種類もの書体で「寿」の字が描かれた、最晩年83歳の作。「寿」は「イノチナガシ」と読まれ、長生き、つまり「永遠の生命」を表す。現存する他の百寿図には中央に大きな寿の字が入るが、本図には筆を持った寿老人がかわりに描かれる。「この百寿字は妙法蓮華経に等しいありがたいもので、そう思ってこの一字一字を拝むならば、無上の菩提の道を完成させることができる」、そして最後に、「わたくし寿老人が、白隠の命令によって、この百寿を書き終えたところだ」と記している。

《蓮池観音》 個人蔵

白隠にしては珍しく、絹に鮮やかな多色づかいで、丁寧に描かれた観音図。画面右には「衆生を救うはずの菩薩が俗世を離れた別世界にやって来て、骨休めしているとはいかがなものか」という意味の文字が入り、にこやかに観音を叱責している。白隠にかかっては、観音様もおちおちと骨休めもできないようである。

《隻手》 久松真一記念館蔵

隻手とは片手のこと。「両手をたたけば音がするが、片手ではどのような音がするか。それを聞いて来い」という、白隠が考えた代表的な公案のひとつを描いたものである。

《布袋吹於福》 法華寺蔵(愛媛県) 大洲市立博物館寄託

身の丈ほどもある絹本に描かれた、新発見の双幅。右幅では煙管を手にした布袋が煙を吐き出し、左幅ではその煙の中からお福が現れる。お福は美醜の判断を超越し、人々に福をもたらす象徴として白隠がよく描いたキャラクターであり、着物には梅鉢の模様と「寿」の紋が入る。白隠布袋が人々の「福寿」を願って、精一杯吹き出しているところである。

《地獄極楽変相図》 清梵寺蔵(静岡県)

中央に地獄の主である閻魔大王が座し、罪人を取り調べて裁きを下す。そのまわりには様々な地獄の責め苦の場面が描かれる。この絵は地蔵会の参詣者に対して絵解きをして説法をするために用いられたと思われるが、それぞれの場面名が入るはずの短冊形の枠内は、未完で終わっている。所蔵の清梵寺では、毎年7月の地蔵尊縁日の際、本図が掛けられるが、寺外で公開されるのは今回が初めてである。

《鍾馗鬼味噌》  海禅寺蔵 (島根県)

擂り鉢の中の鬼たちを摺って、鬼味噌づくりに励む鍾馗。それを手伝う息子が「どんな味がするか、なめてみたいよ」と言っている。鬼とは我々の中にある欲であり、あらゆる欲を擂りつぶし、辛口になった味噌をなめてみよ、と白隠は勧めている。