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Bunkamura 東京都渋谷区道玄坂2-24-1
“裏切り”“怠慢”“孤独” すべての『人間関係』を断ち切り
街の片隅で呆然と立ちすくむ、平凡な青年の逃亡記。
当たり前だが、人は人とのつながりの中で生きている。家族、友達、恋人、仕事仲間、先輩後輩の上下関係など、人は、他人と何かしらの関係性をもちながら、『自分』という存在を形成している。もしその関係性が壊れるようなことがあっても、またその人間と関わり、踏ん張って修復するか、他の別の人間とまた新たな関係性を生まれさせるか、なんとか、この世界でひとり『孤独』にならないように生きていくものだ…。
それでも、もし、ひとりの人間が、あらゆる他人との関係性を絶ち、それを取り戻す気力もなく、この世界でひとりぼっちになってしまったことを実感したらどうなるのだろうか。そのとき、見える景色は、どのようなものなのだろうか。その『絶望』の果てで、人は何を思い、最終的にどういう行動をとるのだろうか。
これは、刹那的な『恐怖』から逃れるためだけに、あらゆる人間関係を壊したまま、修復も試みず、その結果、街の片隅で呆然と立ちすくむ、一人の平凡な青年のどうしようもない逃亡記である。
三浦大輔
近年は映画監督としても脚光を浴びる演劇界の異才、三浦大輔
シアターコクーンへの初の書き下ろし作品がいよいよ登場!衝撃の最新作を見逃すな!
2015年4月にブラジルの作家ネルソン・ロドリゲスの代表作「禁断の裸体」(出演:内野聖陽、寺島しのぶ他)を演出し、シアターコクーンへ初登場をした三浦大輔。
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1996年に自身の劇団「ポツドール」を旗揚げし、その鋭い感性とリアルを追求した演出で、現代の若者の生態をあぶり出し、人間の本質を描き、賛否渦巻く衝撃作を立て続けに発表。2005年上演した『愛の渦』(09年再演、14年映画化)では、2006年に岸田國士戯曲賞を受賞するなど劇作家としても高い評価を得ています。近年は映画監督としての活躍も目覚ましい三浦が、実に2014年以来となる待望の新作上演が決定致しました。
藤ヶ谷太輔がシアターコクーンに初登場!
前田敦子、中尾明慶、板尾創路ら豪華キャストが現代の孤独を生々しく描き出す
主演を務めるのは、本作でシアターコクーンに初登場となる藤ヶ谷太輔。これまでミュージカルや、青春群像劇、2016年の「TAKE FIVE 2」では初の一人二役を演じるなど、様々な舞台を経験してきた藤ヶ谷が、本作で三浦大輔と初タッグを組み、「人に怒られたくない」という他愛もない理由から、家族と友人を裏切り続け、“裏切り”“怠慢”“孤独”に向き合う、という難役に挑みます。
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共演は、映画・ドラマ・舞台と数多くの作品に出演し実力派女優として着実にキャリアを積んでいる前田敦子、コメディからシリアスまでジャンルを問わず様々な作品で硬軟演じ分ける中尾明慶、舞台・映画・ドラマと多方面で活躍する江口のりこ、近年大河ドラマや映画などで注目を集めている若手実力派・三村和敬、更に三浦の作品世界には欠かせない存在である米村亮太朗、独特の存在感で幅広い役を自在に演じる筒井真理子、お笑い芸人としての活動に留まらず、俳優や近年は映画監督としても異彩を放つ板尾創路といった実力派が集い、三浦大輔が創り出す独特な劇世界を彩ります。
STORYストーリー
菅原裕一(藤ヶ谷太輔)はフリーターで自堕落な生活を送っている。とあるきっかけで、恋人・鈴木里美(前田敦子)、親友・今井伸二(中尾明慶)、バイト先の先輩・田村修(米村亮太朗)、学生時代の後輩(三村和敬)、姉・香(江口のりこ)、更には母・智子(筒井真理子)を芋づる式に裏切り、あらゆる人間関係から逃げ続けることになり、後戻りできなくなる。しかし、最後に偶然にも、家族から逃げていった父・浩二(板尾創路)に出合い、裕一の中の何かが変わる。
特段、裕一が人の道から外れた『悪い人間』というわけではない。何かの歯車が狂い、このような事態に陥るが、誰でも一つ、ボタンを掛け違えたら、彼のようになりえるのではないかと思えるくらい、ただただ、そこら辺にいそうな普通の価値観の人間なのである。裕一はなぜ逃げ続けたのか、最後にどのような決断をするのか…
コメント
自分の中で挑戦し続けたいお仕事の1つが「舞台」なので、今回出演のお話を聞いた時は何より嬉しかったです。三浦さんの作品を拝見しまして、セクシャルな部分、そして人間の本質をとてもリアルに描く方、というイメージがあります。今作品では、普通の価値観の人が人間関係から逃げ続け後戻りできず孤独になり、絶望の果てでどのようになるか、今まで演じてきたキャラクターとは一味違うとても難しい役になるのではと思います。三浦さんにすべてを委ね、鍛えて頂きたいです。稽古はこれからになりますが、すごくリアルを追求した誰もが感情移入できる作品になると思います。是非劇場で体感しにいらして下さい。
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