見どころ&ストーリー

全世界のオーディエンスに贈る、奇跡のコラボレーション

イラスト©浦沢直樹・スタジオ ナッツ 長崎尚志 手塚プロダクション / 小学館

80年代から現在に至るまで、漫画界の最前線でヒット作を生み出し続け、新作は常に全世界の注目の的となる漫画家の浦沢直樹とストーリー共同制作者の長崎尚志。その、熱烈な手塚ファンである両氏が手塚治虫の鉄腕アトム「地上最大のロボット」のリメイクを切望。手塚プロダクションの許諾を得、手塚眞氏の監修のもと、新たな命と使命を吹き込まれ誕生した『PLUTO』は、累計850万部を突破。20以上の言語に翻訳され、全世界に愛読者を持つ規格外の漫画である。魅力的なキャラクター。怒涛のストーリー展開。あまりにも大きな命題を私たちに提示し、心を揺さぶる本作の、世界初の舞台化が決定!!漫画以外のメディアでの展開自体が初めてという、まさに奇跡の舞台化といえます。舞台・音楽・漫画…あらゆるカルチャーを愛するオーディエンスが熱望する舞台がシアターコクーンで始動!!

演出を手掛けるのは、若き巨匠シディ・ラルビ・シェルカウイ!!

© Koen Broos

演出は、オリヴィエ賞を2度受賞、現代舞台芸術を牽引する天才コレオグラファー、シディ・ラルビ・シェルカウイ!!ジョー・ライト監督の映画「アンナ・カレーニナ」(11年)で振付を手掛けるなど、ボーダーレスな活動への期待は熱を帯びる一方です。今までも、セリフ(言葉)を多用した舞台創造は手掛けていますが、日本人の俳優だけでストレートプレイをクリエイトするのは初の試みとなり、各方面から熱い注目を集めることは必須といえます。
日本文化への造詣も深く、幼少期に手塚作品に出会い多大なる影響を受けているラルビ氏は、また、浦沢直樹、長崎尚志作品の愛読者でもあります。先見の明を持つ天才たちへの敬愛の念を持ち続けていたラルビ氏は2011年に、手塚治虫の思想/生涯をダンスというメディアで展開する「テ ヅカ TeZukA」を創作。2011年ロンドン、サドラーズ・ウェルズで初演、 その後、パリ、香港、ローマ、テルアビブ等 10ヶ国以上で上演され、手塚作品への深い理解とビビットな演出・振付が絶賛されました。(12年Bunkamuraオーチャードホールにて日本公演)

そして今回、最強のキャスト、クリエイターと共に永年の夢であった本作、「PLUTO」の舞台化に挑みます!

舞台「PLUTO」STORY

人間とロボットが共存する時代。世界最強といわれるロボットが次々と破壊される事件が起こる。高性能刑事ロボット、ゲジヒトは犯人の標的が、自身を含めた7体の大量破壊兵器となり得るロボット達だと確信。日本に渡り、限りなく人間に近い存在であるロボット、アトムと共に謎を追うことに。内戦で家族を失った世界最高峰の頭脳を持つ科学者アブラー、人間を殺害した唯一のロボット、ブラウ1589との接触により核心に迫っていく。
ゲジヒトは日々、忌まわしい悪夢に苛まれ、妻ヘレナも彼の不調を感じ不安を隠せない。アトムもまた、お茶の水博士に愛情豊かに育てられながらも、自身の生みの親である天馬博士との複雑な関係がその心に影を落としている。葛藤を抱えながらも事件の解決に向けて尽力するアトムとゲジヒトであった。
時を同じくして、アトムの妹で悲しみを察知する能力を持つウランが廃墟の壁に花畑の絵を描く不思議な男と出会う。そこにアトムが駆け付けると、男に異変が起こり…

ロボットと人間の物語ではない…
これは、全人類に叩きつけられる【愛】と【憎しみ】の黙示録!!