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奔放な想像力、疾走感溢れる筆力で、 予定調和を破壊する奇才小説家古川日出男が 蜷川幸雄に書き下ろす渾身の戯曲!

Bunkamura25周年記念 冬眠する熊に添い寝してごらん

作:古川日出男×演出:蜷川幸雄

2014年1月9日(木)~2月1日(土) Bunkamuraシアターコクーン

100年の想像力を揺り動かす問題作!

 Bunkamura25周年記念企画第1弾は、人気作家・古川日出男の書き下ろし戯曲を蜷川幸雄が演出する『冬眠する熊に添い寝してごらん』。圧倒的な言葉のリズムとイマジネーションで読者を幻惑し、ダンサー、詩人らと共演する朗読イベントも人気を呼ぶなど、文学界の枠を超えて多方面に熱狂的ファンを持つ古川ワールド。本作も古川ならではの奇想が炸裂している。伝説の熊猟師の子孫である兄弟を中心に、100年の時空を超えてヒトと熊と犬をめぐる一大叙事詩が描かれる。そしていつしか忘れ去られた日本の近現代史の闇までもがあぶり出されるのだ。

 初めて古川作品に対峙する蜷川は、奔放な戯曲を「古川さんからの楽しい挑戦状」と受け止め、「東北学を含めた日本の根源的な部分まで掘り下げなければならない中身の重さと、演劇的にどう具体化すればいいのかという課題と、両方の意味で非常に重い戯曲。戯曲のイメージに我々がどれだけ全力を挙げて近づけるのかが勝負」と覚悟を決める。2013年も当劇場では『祈りと怪物』『盲導犬』『唐版 滝の白糸』の3本を演出し、そのほかにもギリシャ悲劇、シェイクスピア、井上ひさし作品と相変わらず精力的に活動を続ける蜷川が、『祈りと怪物』以来1年ぶりとなる書き下ろし戯曲にいかにして立ち向かうのか、見逃せない。

 注目のキャストは人気グループKAT-TUNの上田竜也が蜷川演出に初挑戦、物語の中心となる兄弟の弟役に扮する。兄役には久々の蜷川作品出演となる井上芳雄、弟の婚約者の女詩人を蜷川作品おなじみの鈴木杏が演じる。伝説の熊猟師には勝村政信、ほかに立石涼子、大石継太、石井愃一、瑳川哲朗、沢竜二ら蜷川組常連陣が周りを固める。若手とベテラン世代の化学反応を期待しながら、「出演者の人数、セットの仕掛け、どれをとっても大変。焦らずイメージを創りたい」と語る蜷川。見たこともない世界の出現に度肝を抜かれることになりそうだ。

文:市川安紀

作:古川日出男

©中岡恵美

1966年 福島県生れ

1998年『13』で小説家デビュー。2002年、架空の奇書の中へ幾重にも物語を織り込んだ『アラビアの夜の種族』が脚光を浴び、日本推理作家協会賞と日本SF大賞を受賞。06年には、都市を生きる者たちを鮮やかに描く『LOVE』で三島由紀夫賞を受賞した。08年、東北六県を「怪物的」想像力で浮かび上がらせたメガノベル『聖家族』が文学界の話題を集める。
音楽・ダンス・美術など様々な表現者とのコラボレーションを行い、自ら朗読するCDブックやDVD、アートブック・絵本を発表。東日本大震災後の11年からは、脚本・演出を務める朗読劇を東北はじめ国内各地で上演し、その試みは共著『ミグラード 朗読劇『銀河鉄道の夜』』(2013)に結実した。また、13年の夏より生地である福島県郡山市で「ただようまなびや 文学の学校」を開校するなど、活動領域を広げている。
その他の著書に、『ベルカ、吠えないのか?』『ゴッドスター』『MUSIC』『馬たちよ、それでも光は無垢で』『ドッグマザー』『南無ロックンロール二十一部経』など多数。
『冬眠する熊に添い寝してごらん』は、蜷川幸雄の熱烈なラブコールを受けて書下ろされた著者初の本格戯曲となる。同作のオリジナル版を収める単行本は、2014年1月に新潮社より刊行予定。

演出:蜷川幸雄

©大久保惠造

1955年に劇団青俳に入団し、67年に劇団現代人劇場を創立。69年「真情あふるる軽薄さ」で演出家デビュー。72年演劇集団『櫻社』結成、74年同劇団を解散後、「ロミオとジュリエット」で大劇場演出を手掛けるようになる。以来、名実共に演劇界の第一人者として活動し続けている。また、ヨーロッパをはじめアメリカ、カナダなど行った遠征公演を通じて海外でも高い評価を得ている。88年「近松心中物語」の第38回芸術選奨文部大臣賞をはじめ受賞歴多数。92年には、英国エジンバラ 大学名誉博士号を授与された。また、84年に始めた『蜷川スタジオ(ニナガワカンパニー)』では若手の演劇人たちと共に、積極的に実験的な演劇作品を生み出し続けている。06年、彩の国さいたま芸術劇場で55才以上の演劇集団『さいたまゴールド・シアター』、09年に若手俳優育成プロジェクト『さいたまネクスト・シアター』創設。現在、Bunkamuraシアターコクーンと、埼玉県芸術文化振興財団の芸術監督に就任している。
近年の主な演出作品に、「血は立ったまま眠っている」「ファウストの悲劇」「ガラスの仮面―二人のヘレンー」「聖地」「じゃじゃ馬馴らし」「美しきものの伝説」(10)、「ミシマダブル『サド侯爵夫人』『わが友ヒットラー』」「たいこどんどん」「血の婚礼」「身毒丸(しんとくまる)」「アントニーとクレオパトラ」「あゝ、荒野」「ルート99」(11)、「下谷万年町物語」「2012年・蒼白の少年少女たちによるハムレット」「シンベリン」「海辺のカフカ」「しみじみ日本・乃木大将」「トロイラスとクレシダ」「騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談」「日の浦姫物語」「火刑」「ロング・グッドバイ」「トロイアの女たち」(12)、「祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹」「2013年・蒼白の少年少女たちによるオイディプス王」「ヘンリー四世」「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」「盲導犬」「ヴェニスの商人」「ムサシ ロンドン・NYバージョン」「唐版 滝の白糸」(13)などがある。