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2025.05.20 UP

展覧会

【展覧会情報】
太田記念美術館『鰭崎英朋』

原宿に位置する浮世絵専門の美術館であり、葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳など約15000点を所蔵する太田記念美術館。
5月31日(土)より開催される本展覧会のチケットをMY Bunkamuraで販売します。

◇時代の狭間に消えた「最後の浮世絵師」、鰭崎英朋
鰭崎英朋(ひれざき・えいほう/1880~1968)は明治後期から昭和にかけて活躍した絵師です。浮世絵師・月岡芳年の門人である右田年英に入門し、小説の単行本や文芸雑誌の口絵や表紙、挿絵を描き、広く大衆の心をつかみました。しかし、その功績は今日、ほとんど語られることがありません。本展では、浮世絵版画が大衆の暮らしと共にあった最後の時代に英朋がどのような活躍をしたのか、知られざる「最後の浮世絵師」にスポットを当てます。


柳川春葉『誓』前編 口絵(朝日智雄氏蔵)前期展示

◇浮世絵、最後の美人画。英朋の妖艶美に迫る
鰭崎英朋は小説の単行本や文芸雑誌の口絵において、妖艶な美しさを漂わせる女性たちの姿を数多く描きました。その人気は、近代を代表する美人画家として名高い鏑木清方と双璧をなすほどでした。浮世絵版画が大衆向けメディアとしての役割を終えようとしていた大正時代、英朋は木版画における美人画を手掛けた最後の絵師といえるでしょう。浮世絵版画の歴史の終焉を飾る、英朋の妖艶な美人画の魅力に迫ります。


柳川春葉『かたおもひ』三巻 口絵(朝日智雄氏蔵)後期展示

◇浮世絵版画の人気を奪った知られざる石版画の魅力
鰭崎英朋は木版画の口絵と同時に、石版画の口絵も数多く手掛けています。しかしながら、石版画の口絵については、これまでほとんど紹介される機会がありませんでした。そこで本展では、英朋の全貌を明らかにするために、木版画のみならず石版画もボリュームたっぷりに紹介いたします。浮世絵版画から大衆向け娯楽の座を奪った、知られざる石版画の魅力をご堪能ください。


「子守り」校正摺(弥生美術館寄託) 後期展示

◇木版画や石版画、肉筆画など、187点を公開する大回顧展
本展では刊行された木版画や石版画だけでなく、原画や彩色の指示をした絵(差し上げ)など、制作工程が分かる作品も合わせて展示します。また、珍しい掛軸や、英朋の息遣いが伝わるスケッチも含め、全部で187点(前後期で全点展示替え)の作品を紹介する、大規模な回顧展となっています。


「去年今年」『淑女画報』第1巻第8号 口絵差し上げ(小池光雄氏蔵)前期展示

◇20歳の時に描いた現存最古の肉筆画「上杉謙信」を初公開
これまで現存する英朋最古の肉筆画は22歳の時のものとされていましたが、今回、それを2年上回る20歳の時の肉筆画「上杉謙信」が発見されました。第9回日本絵画協会第4回日本美術院連合絵画共進会に出品され、褒状2等を受賞した作品で、若かりし頃の英朋の才能の片鱗がうかがえます。前期(5月31日~6月25日)に初公開いたします。


「上杉謙信」(大和明氏蔵)前期展示

 

開催期間:2025年5月31日(土)~7月21日(月・祝)10:30~17:30(入館は17:00まで)
前期/5月31日(土)~6月25日(水)
後期/6月28日(土)~7月21日(月・祝)
※前後期で全点展示替えがございます。   

休館日:月曜日(7月21日は開館)、6月26日~6月27日(展示替えのため)

主催:太田記念美術館

会場:太田記念美術館
JR山手線 原宿駅(表参道口)より徒歩5分
東京メトロ千代田線・副都心線 明治神宮前駅(5番出口)より徒歩3分
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-10-10
https://www.ukiyoe-ota-muse.jp/access
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)

取り扱いチケット:
■当日券
【販売期間】2025年5月31日(土)~7月21日(月・祝)
【券種】一般 1,200円
    大学・高校生 800円

※中学生以下の方は無料です。
※学生券をご利用の際は、チケットと共に「学生証」を忘れずにご提示ください。
※各種割引および優待サービスとの併用はできません。また、チケットご購入後の受付窓口でのチケットの変更や返金、割引対応はできかねますのでご注意ください。MY Bunkamura取り扱い対象外の券種をご希望の方は、太田記念美術館ホームページをご確認ください。
※販売状況により、販売期間より前に取扱い終了となる場合がございます。

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