マンガデザインで文化ツーリズム

大分県

大分県サムネイル

大分県は両親の故郷で、僕自身は住んだことは一度もないのですが、従兄弟・従姉妹たちがたくさんいるため故郷のような感覚です。夏休みの帰省の思い出で一番楽しかったのは、別府の遊園地、別府ラクテンチ。昭和4年にできた歴史のある遊園地です。「アヒルの競争」で1等を当てて賞品をもらうのが楽しくて何度もチャレンジしました。年を重ねると食に興味が生まれました。大分の名産品のしいたけ、かぼす、豊後牛。とり天も大分発祥ですね。魚介類もブランドの宝庫です。(吉良俊彦)

  • デザイン学科
  • S.F.

かぼすと温泉

大分県の特産かぼすは、全国の生産量の96%を占めているそうです。大分といえば、沢山ある温泉地。温泉に浸かりながらかぼすを飲むと美味しいだろうな、と思いながら描きました。

吉良先生コメント

大分の「かぼす」、徳島の「すだち」どちらも冬は鍋に、夏は冷やしてジュースとして、とてもよくマッチしますね。僕も大好きです。このかぼすジュースの妄想は非常に良くわかります。別府温泉に入ってから飲むかぼすジュースは一年を通じていけそうですね。こうやってデザインを通じて「夏は冬は」を「夏も冬も」に変えるだけで需要が増えていきます。その力を内在しているデザインは力のあるデザインです。素晴らしいです。

  • デザイン学科
  • H.O.

稲積水中鍾乳洞

稲積(いなづみ)水中鍾乳洞を描きました。青く幻想的な感じを意識しました。素材のザラつきやゴツゴツした感じを出すためにいつもよりざらざらした筆を使ったり、テクスチャを貼って雰囲気を出しました。

吉良先生コメント

大分県は阿蘇山の外輪山や祖父山、祖母山等、火山が多く、石灰岩が多いことからか鍾乳洞が複数あります。この稲積水中鍾乳洞は長さ日本一の規模ということで驚きました。機会があれば必ず訪れたいです。この作品は鍾乳洞の神秘さ、下から伸び、上から水滴が垂れるような動きが想像できて、シズル感と透明感のある秀才です。

  • デザイン学科
  • R.Y.

高崎山自然動物園

高崎山自然動物園を描きました。実際に行ったことがあり、動物園とは違い、野生のサルの生態を見ることができるすばらしい場所なので描きました。

吉良先生コメント

子供の頃、両親の実家のある大分に行くのは大好きでした。大分に行けば必ずマリンパレスと高崎山自然動物園に連れて行ってもらえるからです。マリンパレスの正面にあるのが高崎山自然動物園、まさにサル達の居住地です。ボスザルの強烈なパワーを覚えています。怖すぎて近づけずエサを放り投げて逃げていました。このマンガデザインのような世界観とは異なりますが、とても楽しく怖かったことを思い起こさせる秀作です。

  • キャラクター造形学科
  • T.T.

ひたん寿司

「ひたん寿司」は、日田発祥といわれる元祖「たか菜巻」と日田市で取れた野菜や漬物、川魚を使用している珍しい寿司です。いちごやトマトなどを使った変わったお寿司があります。たか菜巻は長い歴史がありますが、ひたん寿司が誕生したのは2010年頃で、町おこしのために考案されました。ひたん寿司を調べている中で「彌助すし」というお店で食べられるひたん寿司が一度食べてみたいなと思ったため今回描きました。

吉良先生コメント

日田市は林業の町としても有名で、日田杉はブランドです。ひたん寿司についてはまったく知りませんでした。制作意図にも書いてあるように2010年頃に生まれたのでまだ歴史は浅いですね。日田の「たか菜巻き」は日田市発祥と言われよく知られています。この「ひたん寿司」野菜や漬物を鮪や鮑のように見せ、とても美しく、ビジュアライズされています。マンガデザインの課題にぴったりの食ですね。

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もっと!文化ツーリズム

大分県

姫島村は大分県の北部、瀬戸内海に浮かぶ一島一村の離島。毎年8月に開催される姫島盆踊りは、鎌倉時代の念仏踊りから派生したものといわれ、キツネ踊りやアヤ踊りなどの世代を超えて踊り継がれている伝統踊りと創作踊りがあります。特に子ども達がキツネに扮装して踊るキツネ踊りが全国的にも有名です。

日本地図(大分県)
県庁所在地
大分市
人口
1,096 (千人)
面積
6,340.70 (km2)

 

【出典】