マンガデザインで文化ツーリズム

愛媛県

愛媛県サムネイル

愛媛県といえば先日の大阪芸術大学の講義で愛媛県出身の学生の詩・俳句についての発表は大変勉強になりました。その学生の出身は俳人・正岡子規や高浜虚子が生まれ育った、愛媛県松山市。昔から俳句にゆかりのあるところです。夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台でもありますね。その影響もあり俳句の授業を取り入れている学校も多く、その学生も子どもの頃から俳句に触れる機会があり、松山の学校でしっかり俳句を習ったそうです。まさに文化ツーリズムそのものですね。(吉良俊彦)

  • キャラクター造形学科
  • Y.S.

巨大わらマンモス(夏)

2011年にれんげまつりを盛り上げようと武蔵野美術大学と地元有志の協力によって生まれた、わらマンモス(夏の様子)を描きました。地元でも収穫された稲わらでできていて、季節によってわらマンモスの見え方が変わるのがとてもおもしろいです。一番大きい親マンモスは高さが約6メートルあります。

吉良先生コメント

「わらマンモス」のキャッチフレーズが効果的なインパクトのある写実的なマンガデザインです。6メートル以上の巨大わらマンモス、見に行きたくなりますね。初めて聞きました。

  • デザイン学科
  • K.T.

シーウォーカー

シーウォーカーをメインにヘルメットの中に紅葉や天然温泉、佐多岬灯台を置き、外側は魚や珊瑚、泡(水色)を描きました。

吉良先生コメント

「泳げなくても、健康な人ならだれでも【海底】を歩けるのがシーウォーカー。」を見事にマンガデザインしたこの作品には、海だけではなく紅葉や温泉なども描いていて創造力、エンターテイメント性を感じます。

  • デザイン学科
  • S.H.

負けんがね!はんぎり競漕

松前町の夏の風物詩として毎年楽しまれる、はんぎり競漕。その躍動感と、桶を進める見た目の面白さを絵で表しました。

吉良先生コメント

マンガデザインのタッチが秀逸です。江戸時代から行われているという歴史を感じさせつつ、荒波を乗り越える真剣さも伝わってきます。力感、躍動感が伝わり波の飛沫が飛んできそうですね。「はんぎり」の解釈には諸説あるらしいですが、味噌やお酒を造る時に使うタライや桶を半分に切ったことから「半切り」と言われているそうです。

  • デザイン学科
  • A.T.

石鎚山法起坊の聲を聴く

西日本最高峰・石鎚山の天狗岳を描きました。季節によって様々な天狗岳の表情があるので、各々の天狗岳を思い浮かべてほしいという想いから敢えて無彩色で表現することにしました。天狗岳の名前の由来にもなっている石鎚山法起坊のパワーを感じるような、荘厳な空気がある絵にしました。

吉良先生コメント

素晴らしいペン画です。マンガデザインを遥かに凌ぐ素晴らしさです。自分のストロングポイントをしっかり伸ばすことがとても大切ですね。まさに神々しい荘厳な作品に仕上がっています。石鎚山、登るのは大変ですが、見てみたいです。

  • 美術学科
  • R.M.

肱川あらし

冬の風物詩として、冷え込んだ晴天の朝にのみ発生するとされる肱川あらしを描きました。世界的にも珍しい自然現象である肱川あらしと、現役最古の道路可動橋である長浜大橋を併せて描き、自然の趣を表現しました。

吉良先生コメント

自然の趣をテーマに世界的にも珍しい晴れた日の朝、上流の大洲盆地で発生した霧が風速10メートル以上のあらしになってゆく肱川あらしと現役最古の道路可動橋のコラボレーションマンガデザインは、レベルが高く素晴らしいクリエイティブです。

  • デザイン学科
  • S.S.

牛鬼と宇和島城

愛媛県の宇和島で開催される「牛鬼祭り」の牛鬼が大きくて迫力があったので宇和島城と並ばせて大袈裟に表現してみました。

吉良先生コメント

この作品も「牛鬼祭り」と「宇和島城」の2視点コラボレーションです。くっきりとしたエッジの効いたデザインが効果的です。牛鬼の大きさがまるでゴジラのような構図で縮尺を恐れないマンガのベネフィットを上手く使っています。良い作品です。

  • デザイン学科
  • K.S.

坊ちゃんピンチ!みかん大脱走!!

愛媛が舞台となった夏目漱石の作品である「坊ちゃん」から着想を得てイラストを制作しました。様々なトラブルに巻き込まれる坊ちゃんを愛媛のみかんと掛け合わせてコミカルに表現しました。少しイラストに加工を加え、躍動感を作り、愛媛の文字を中心にグリッチのような加工を加えて文字に目がいくようにしました。

吉良先生コメント

ようやく登場の夏目漱石作品「坊ちゃん」と「愛媛のみかん」のコラボレーション。グラフィックデザインがまるで動画に見えます。みかんの落下、坊ちゃんの動作、なによりも目の視点と表現がパーフェクトです。ロゴフォントまで気にするデザイン姿勢が素晴らしい。

  • キャラクター造形学科
  • R.S.

愛媛の好きなものつめあわせ!

自分の好きなものをできるだけつめました。砥部焼は小学生の時に体験して楽しかった記憶があります。五ツ鹿踊りは地元の秋祭り演目の中でも一番好きで、よく家で真似していました。松山気象台は高校の時に部活のみんなで見学したのですが、昭和三年に建てられた大変美しい建物で、焼き付くほど記憶に残っています。紅マドンナは愛媛でしか作られていない蜜柑の中でも、カット面が大変綺麗な品種でイラスト映えすると選びました。味も大変おいしいので愛媛に来たらぜひ食べていただきたいです。そして、真ん中に描いたのは久世竜さん。知る人ぞ知る殺陣師で、地元野村町の出身です。黒澤明監督作「用心棒」や「椿三十郎」など、多くの映画の殺陣の演技指導を担当している大物なのですが、あまり知られていないので、ぜひ知ってほしいと思い描きました。背景にはその五つをまとめるために、愛媛県花蜜柑の花を模した星形を置きました。

吉良先生コメント

愛媛県出身の学生作品、制作意図と愛媛愛に溢れた良いもの選びが素晴らし過ぎて画面から溢れています。僕のコメントが陳腐になるので、作者コメントをよくお読みください。この中で描かれたみかんの女王「紅マドンナ」は本当に食べてしまうのがもったいない程美味しいです。

  • デザイン学科
  • M.K.

五ツ鹿踊り

宇和島から伝わった五ツ鹿踊りは、4人の雄鹿(おんじし)と1人の雌鹿(めんじし)が遊んでいると、雌鹿がどこかに居なくなってしまい雄鹿たちが雌鹿を探し回る様子を踊りと歌、太鼓で表現します。それは、まるで鹿たちの恋愛模様のようです。宇和島城をバックに木々も赤く色づく中、鹿たちが仲良く、そして恋心をひめながら共にいる時間を静かに楽しんでいる様子を表現しました。

吉良先生コメント

前述の作品にも描かれている「五ツ鹿踊り」。素晴らしいデザインです。遠景の宇和島城を使った遠近法がデザイン効果を高めています。人が踊る祭りが鹿が踊る祭りに見えるほどのデザイン力、すごいです。このストーリーは作者の制作意図をご覧ください。

  • キャラクター造形学科
  • T.M.

帰りましょう

愛媛県の伝統工芸品である張り子姫だるま、和傘、高張提灯を描きました。姫だるまが和傘をさして高張提灯の灯りの中で帰る様子を思い浮かべながら描きました。姫だるまは大きさに応じて柄が少しずつ変化しておりとてもかわいいです。

吉良先生コメント

いつも素晴らしい着眼点で描くマンガデザインが楽しみな学生のデザインです。今回は愛媛県の伝統工芸3品を組み合わせてマンガの1コマを制作。すごいです。主役は張り子姫だるまで小道具が和傘、ライティングが高張提灯、見事な演出言うことなしです。

愛媛県サムネイル

もっと!文化ツーリズム

愛媛県

砥部焼(とべやき)は、伊予郡砥部町周辺で作られている陶磁器。江戸時代に砥石屑から磁器を作り出す技術が生まれ発展しました。とても頑丈で“喧嘩をして投げつけても割れない”という逸話もあるとか。また、みかん、いよかん、ポンカンなど愛媛の柑橘には生産品種も多く、1年を通して楽しめます。

日本地図(愛媛県)
県庁所在地
松山市
人口
1,291 (千人)
面積
5,675.89 (km2)

 

【出典】