マンガデザインで文化ツーリズム

滋賀県

滋賀県といえば、真っ先に想起するのは琵琶湖の人が多いでしょうね。他にも石山寺、信楽焼等、文化芸術はたくさんあります。その中でも僕が最も好きなのが比叡山延暦寺です。最澄の言葉『一隅を照らす』の石碑も比叡山にあります。作者の新しい視点、発想等にも注目し、観光案内にはない作者のオリジナリティに注目して、マンガデザイン作品を選んでいます。(吉良俊彦)

  • キャラクター造形学科
  • R.S.

チャップリンと竹根鞭細工の杖

チャップリンが日本のことが好きなのは有名ですが、シンボルの1つである「杖」も日本は滋賀で作られていたことはさすがに知らなかったです。これは良いと思い描きました。今ではロストテクノロジーになりかけているそうで、是非魅力を届けたいです。

吉良先生コメント

このタイトルを読んだだけで絵を見たくなりますね。それだけタイトルは大切です。「あのチャップリンと滋賀県にどんな関係が」の謎が解けるマンガデザインも素晴らしいです。

  • 初等芸術学科
  • Y.Y.

競技かるた(近江神宮)

滋賀県と聞いて真っ先に思い浮かんだのが『ちはやふる』でした。かるたの聖地と言われる近江神宮と関係の深い「秋の田の」の札を目立たせたくて描きました。

吉良先生コメント

インスピレーションの流れと構図の選択が素晴らしいです。まさにクリエイティビティですね。第一次想起が漫画の『ちはやふる』、そこからかるたの聖地、滋賀県近江神宮をイメージし、構図では近江神宮を描かず『ちはやふる』の競技かるた。その札まで意識してます。完璧ですね。

  • デザイン学科
  • K.M.

彦根城、琵琶湖、近江牛、忍者、たぬきの置物

滋賀の魅力をポップで親しみやすいデザインで描きました。滋賀を満喫している忍者も入れ、広い世代に楽しんでもらえるよう意識しました。

吉良先生コメント

滋賀県のマンガデザインマップを斬新な色彩とレイアウトで描かれています。世代を超えた訴求がいいですね。チャレンジ精神に天晴れ!

  • キャラクター造形学科
  • K.A.

VIVA!!近江牛

牛のマークの中に”ぎゅ”といれることで、牛を表してみました。肉をつき上げて、勇ましいイメージで描きました。

吉良先生コメント

近江牛、美味しいですよね。闘牛士を想起させる勇ましく新しいタイプの近江牛表現がとても面白いマンガデザインです。

  • キャラクター造形学科
  • R.H.

たぬき村

小学生の頃に行って感じたことをマンガにしてみました。

吉良先生コメント

信楽焼の里に行ったことがあります。たくさんの信楽焼のたぬきのが村中にあふれていました。まさにその模様をマンガ化したこの作品。マンガならではのストーリーの面白みが凝縮されています。

  • キャラクター造形学科
  • Y.S.

バームクーヘン

ドイツのバウムクーヘンを元に、日本人の好みに合わせて開発されたクラブハリエのバームクーヘンを描きました。バームクーヘンを月に見立てていろんな空の月(バームクーヘン)を描きました。

吉良先生コメント

綺麗なグラフィックデザインとマンガの融合です。まさにマンガデザインですね。クラブハリエのバームクーヘンの発祥の地が滋賀県近江八幡市なのですね、初めて知りました。月の満ち欠けと一日とバームクーヘンの組み合わせは秀逸のアイデアですね。

  • デザイン学科
  • N.O.

近江牛と琵琶湖

日本三大和牛の近江牛を使ったすき焼きと、滋賀の象徴・琵琶湖を描きました。食べ物を描くのは慣れていなかったので、挑戦しました。とにかく美味しそうに、飯テロを狙えるように描きました。滋賀は受験の時に一度だけ行きました。2月の琵琶湖からの風はすごく冷たくて、自然を感じて良かったです。

吉良先生コメント

「食を描く」、まさに我々が取り組んでいる「食を撮影をせずに絵で描いたら食品ロスを削減できる」の実践が素晴らしいです。たくさんの食品メーカーに届くといいですね。近江牛、美味しそうです!

  • キャラクター造形学科
  • M.M.

とび太くん

とび太くんは滋賀県東近江市で1973年につくられたそうです。調べるといろんなとび太くんが出てきましたが、一番一般的な子をキャラクター紹介みたいに描きました。

吉良先生コメント

『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』で、まさにこのデザイン、「とびだしとび太」を見ました。誕生したのは1973年。「こどもの交通安全」の願いを込めて東近江市で生まれたそうです。50年以上も前にこの発想があったことが驚きで、思い起こさせてくれた作者に感謝です。

  • 日本デザイナー学院マレーシア校
  • M.L.

和ろうそく

和ろうそくは、全国でも10人ほどしかいない熟練の職人が芯にロウを塗り重ねていく手掛け製法で、手作業で作り上げています。また、パラフィンワックスなどではなく、植物由来の蝋を使用していることで、環境に優しく、油煙やロウ垂れが少ない点も魅力です。ろうそくの表面に絵を入れていることも素敵だと思い、絵が目立つようシンプルに仕上げました。

吉良先生コメント

「和ろうそく」素晴らしいデザインです。マレーシアの学生が見た日本の文化芸術のイメージが、美しく、伝統的に描かれています。まさに熟練の技なのですね。蝋燭が生み出す自然の陰影が立体感を作りだしていて、深みがあります。

  • キャラクター造形学科
  • T.T.

サラダパン

サラダパンを描きました。1951年創業の老舗のパン屋「つるやパン」で60年を超えるロングセラー商品です。サラダという名前ですが、中に入っているのはマヨネーズとたくあんのペーストです。当初はキャベツとマヨネーズでしたが、パンがふやけてしまうことからたくあんに変更されたそうです。滋賀に行ったら本店に買いに行きたいです。

吉良先生コメント

まず食を代表して「サラダパン」。題材の選択、デザイン力、ちょっと宣伝色が強いですが完璧です。

  • デザイン学科
  • S.M.

びんてまり

びんてまりを描きました。滋賀県の愛荘町(あいしょうちょう)の伝統工芸である「びんてまり」は愛荘町では嫁入り道具とされているらしいので、お嫁さんとびんてまりを描きました。

吉良先生コメント

伝統工芸の「びんてまり」。初めて聞いたので調べてみました。びん細工手まり(びんさいくてまり)は、滋賀県愛知郡愛荘町に伝わる伝承工芸で、狭い丸いガラス瓶の中に、その口よりも大きな刺繍を施した手まりが入ったもの。丸くて中がよく見える(丸く仲良く)ことから、縁起物として床の間や玄関などに飾られるそうで、このマンガデザインのように嫁入り道具にも使われるそうです。

滋賀県サムネイル

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滋賀県

信楽焼は日本六古窯のひとつ。その歴史は古く、天平時代に聖武天皇が造営した紫香楽宮(しがらきのみや)の瓦を焼いたのが始まりとか。国会議事堂の中央塔屋根部分にも使用されています。また、“信楽のたぬき”は、1951年の昭和天皇の行幸で一躍有名になりました。

日本地図(滋賀県)
県庁所在地
大津市
人口
1,407 (千人)
面積
4,017.38(km2)

 

【出典】