LINEUPラインナップ
2026.01.17 UP
[report]
とうきゅうキッズプログラム「プロのオーケストラといっしょに合唱しよう!《第九》合唱体験」
東急グループでは小学生のお子さまを対象に、親子で一緒に職業体験や施設見学、ものづくりなどのプログラムにチャレンジしていただく体験型イベント「とうきゅうキッズプログラム」を2007年から開催しており、2025年で第18回を迎えました。Bunkamuraもアウトリーチ活動の一環として、15年以上にわたってこのプログラムに参画し、子どもたちが本物の文化・芸術に触れる機会を提供しています。
▶「第18回とうきゅうキッズプログラム」についてはこちら ※外部サイトに遷移します。
今回も「プロのオーケストラといっしょに合唱しよう!」をテーマに、Bunkamuraオーチャードホールのフランチャイズオーケストラである東京フィルハーモニー交響楽団の協力のもと、実際に公演が行われる舞台に立って《第九》の合唱を体験するプログラムを、クリスマス目前の12月21日(日)に開催しました。

合唱体験当日は、Bunkamuraオーチャードホールで東京フィルハーモニー交響楽団による『ベートーヴェン『第九』特別演奏会』が行われる日。劇場内では開演準備が進む11時頃、「とうきゅうキッズプログラム」に当選した30組60名の小学生とその保護者の皆さんがオーチャードホールビュッフェに集まりました。
プログラムのはじめに、Bunkamuraスタッフから東京フィルハーモニー交響楽団の紹介や今日のプログラムの流れをお話ししたあと、今日の公演の指揮者・角田鋼亮さんからベートーヴェンの《第九》が作曲された時代背景や曲に込められた思いについてお話を伺いました。

マエストロの熱のこもったお話を聞いて、どんな気持ちで《第九》を歌うのか、イメージをふくらませたところで、いよいよ合唱の練習が始まります。今回合唱を指導するのは、新国立劇場合唱団のテノール・大木太郎さん。角田さんと同じく、今日の公演の出演者でもあります。

まずは、体をほぐして歌う時の姿勢を学びます。身近な比喩表現を使いながらわかりやすく進む、明るく楽しい大木さんの指導で参加者の皆さんの緊張もすぐに解け、だんだんと大きな声が出てきました。歌う時の表情の練習では、大木さんの「恥ずかしさを忘れることでもっと良い歌が歌える」というお話から、子どもたちと保護者が向かい合って笑顔の練習をする一幕も。保護者も一緒に体験することで、子どもたちもよりリラックスして合唱練習を楽しむことができました。

実際に舞台に立つのは子どもたちだけですが、保護者の皆さんも一緒に大きな声で歌ってくれました。
いよいよ《第九》の『歓喜の歌』の楽譜を持ってメロディーを歌ってみます。音の強弱やドイツ語独特の発音などテクニックの指導も入りつつ、歌詞の内容を意識してイキイキと歌ってほしい、との大木さんのお話を聞いて、参加者の皆さんの声にもどんどん熱がこもってきます。最後に、大木さんから「舞台に上がるときに緊張しない方法」と「プロの合唱の人は体を動かさないけれど、みんなは上半身を大きく動かして歌ってもOK!」とアドバイスをもらって、合唱指導は終了しました。
休憩をはさんで、参加者全員で今日行われる公演のリハーサル見学へ。初めてコンサートホールに入る子どもたちもいて、皆さんドキドキワクワク。リハーサルが始まると、初めての生の演奏や合唱に身を乗り出して聴き入る子どもたちの様子も見られ、プロのオーケストラが本番を迎えるまでを垣間見られた貴重な機会となったようでした。

リハーサルが終わると、いよいよ子どもたちの合唱体験の本番。舞台裏を通って、舞台上のオーケストラと合唱団の間、本番ではソリストが立つ位置に子どもたちが並びます。

保護者の皆さんと合唱指導の大木さんが客席で見守る中、角田さんの指揮で『歓喜の歌』の演奏が始まり、プロのオーケストラ・合唱団の皆さんと一緒に練習の成果を披露しました。最初はプロのオーケストラと合唱団の迫力に圧倒されてしまった子どもたちでしたが、角田さんと大木さんのアドバイスを聞いてすぐに練習を思い出し、最後にはイキイキと時には体を揺らしながら、プロにも負けない大きな声で『歓喜の歌』を歌うことができました。

最後に合唱指導の大木さんから1人1人に、大木さんと角田さん、そして今公演の合唱指揮の水戸博之さんの3名のサインが入った貴重な《第九》の楽譜と『未来の音楽家』認定証が手渡され、今回のプログラムは終了となりました。

プログラムを終えた子どもたちは「楽しかった!」「プロの声すごかった!」と笑顔で感想を保護者の方にお話したり、ホールのロビーで認定証と楽譜を持って記念撮影したりする姿も見られ、Bunkamuraスタッフも思わず笑顔になりました。短い時間ではありましたが、参加者の皆さんにとって一生の宝物になる体験をしていただけたのではないでしょうか。
今後もBunkamuraでは、子どもたちが文化・芸術に触れ、本物を体験する機会を提供してまいります。
