源氏物語

1000年以上前に執筆された日本が世界に誇る長編小説であり、時代を問わず人々を魅了し続ける古典文学『源氏物語』。
文字を通じて想像力をかき立てる豊かな物語世界を、“悠久の時を超えた旅”のごとく鮮やかに体感していただけるよう、Bunkamuraでは2022年から2023年にかけて『源氏物語』をテーマにした文化芸術プログラムを実施します。洗練された美術や優雅に奏でられる音色など、 五感を震わせるBunka体験をお楽しみください。

1000年以上前に執筆された世界最古の小説であり、時代を問わず人々を魅了し続ける古典文学『源氏物語』。
文字を通じて想像力をかき立てる豊かな物語世界を、“悠久の時を超えた旅”のごとく鮮やかに体感していただけるよう、 Bunkamuraでは2022年から2023年にかけて『源氏物語』をテーマにした文化芸術プログラムを実施します。洗練された美術や優雅に奏でられる音色など、五感を震わせるBunka体験をお楽しみください。

日本オペラ協会公演 日本オペラシリーズNo.84

「源氏物語」

新制作・日本語上演世界初演
オペラ全3幕<字幕付き日本語上演>

東洋と西洋の音楽を融合させる作風を確立し、現代邦楽をリードする作曲家にして世界的な名声を誇る三木稔が、日本史を題材に手がけた連作オペラ第7作『源氏物語』。2000年6月にセントルイスで英語版にて上演され「稀にみる成功」と現地評論家に絶賛された傑作を、新たに日本語版として作り直し、このたび世界初演を迎えます。
本作は全3幕で構成され、男女間の人情の機微と恋の駆け引き、運命・輪廻の強調と詠嘆、王朝風の美しさなどをエッセンスに、宮廷で多くの女性たちに愛された光源氏の栄光と挫折をドラマチックに構成。さらに、六条の御息所の生霊(死霊)を全編通して出現させることで、古代のシャーマニズムが日本社会に続いていることを示しています。また、筝や琵琶といった伝統楽器をオーケストラと協奏させる音楽も絶妙で、西洋音楽の様式でありながら日本の古典文学の雰囲気を余すところなく堪能させてくれます。

日程

2023年2月18日(土)、19日(日)

会場

Bunkamuraオーチャードホール

コクヨ PRESENTS

「渋谷能」第一夜~第四夜

約650年の歴史を持つ芸能“能楽”の未来を担う30~40代の若手能楽師が集まり、現代と伝統の世界を結ぶ公演として2019年からスタートした『渋谷能』。2022年度のテーマとして『源氏物語』が選ばれました。
『源氏物語』は様々な文化や芸能に影響を与えた作品で、能楽にもいくつもの曲を残しています。その中から今回は、荒れ果てた屋敷で物の怪に襲われて儚く息絶えてしまう夕顔の哀れな運命が描かれる「夕顔」(金春流)、光源氏への想いを断ち切るために苦悩する六条御息所を描く「野宮」(観世流)、光源氏の息子・夕霧との道ならぬ恋に惑う金剛流の専有曲「落葉」(金剛流)の3曲の能を上演。千秋楽となる第四夜では、大蔵流狂言師の善竹隆平、山本則秀による狂言、シテ方五流の舞囃子、仕舞が予定されています。
また、能楽師自身が講師を務める事前講座を本公演と別の日程で実施し、さらに能楽鑑賞に役立つ解説をタブレットでご覧いただける多言語字幕システム「能サポ」を導入するなど、初心者でも安心して能を楽しめるようになっています。

日程

2022年8月3日(水)、9月2日(金)、2023年1月13日(金)、3月20日(月)

会場

セルリアンタワー能楽堂

国宝「紫式部日記絵巻」特別展示

『源氏物語』の著者である紫式部が、寛弘5年(1008)7月から同7年(1010)正月までの約1年半の間に書き遺したとされる『紫式部日記』。その内容を約250年後の鎌倉時代前期に絵巻にしたものが「紫式部日記絵巻」です。
もとは全10巻程度の巻物であったと推定され、現存する4巻分のうち三段分を五島美術館が収蔵。第一段は、藤原斉信と藤原実成が、昇進した御礼を中宮彰子に啓上しようと、宮の内侍と紫式部を訪ねる場面。第二段は、皇子誕生50日目の祝の日の様子。第三段は、第二段と同じ儀式後の宴会の様子をそれぞれ描いています。
これらの貴重な絵巻を、五島美術館で開催される秋の展覧会『館蔵 秋の優品展 ―禅宗の嵐―』で1週間特別に展示します。紫式部が仕えた平安貴族たちの様々な姿や表情、そして日々の暮らしの様子を生き生きと描き出した貴重な絵巻をぜひご覧ください。

日程

2022年10月8日(土)~16日(日) ※10月11日(火)休館

会場

五島美術館

ドゥマゴサロン 第21回文学カフェ

時代を超えて愛される源氏物語の奥深い魅力

作家と親密な空間を共有して文学に親しんでいただく場として、Bunkamuraドゥマゴ文学賞がおおくりしているトークイベント『ドゥマゴサロン 文学カフェ』。今回は『源氏物語』をテーマに、作家の林 望氏と日本文学研究者のロバート キャンベル氏が登壇します。
国文学者でもある林氏は2013年に『源氏物語』全54帖の完全現代語訳を完成させ、その深く豊かな文学世界を忠実な解釈で現代に蘇らせました。一方、キャンベル氏は米国での大学生時代に『源氏物語』の英訳を読んだことをきっかけに、日本の古典の研究を志しました。そんなお二人が、平安時代から綿々と読み継がれ、時代を重ねる中で絵巻・浮世絵・歌舞伎・能楽・オペラと様々な文化・芸術の題材とされ人々を魅了してきた『源氏物語』の魅力をたっぷりと語ります。
また、トークイベントの模様を収録したものを後日オンデマンド配信します。当日会場にお越しになれない方もお楽しみいただけます。

日程

2022年10月25日(火)/オンデマンド配信 11月1日(火)~30日(水)

会場

セルリアンタワー能楽堂