世界各国で映画化された恋愛心理ドラマの名作が豪華キャストで上演決定!
華麗なる社交界を舞台に描かれる背徳の恋愛ゲームが今、始まる━
昨年10月上演の『るつぼ』(演出:ジョナサン・マンビィ)に続く、海外演出家シリーズ“DISCOVER WORLD THEATRE”第2弾は、『危険な関係』。原作はフランスの作家ピエール・ショデルロ・ド・ラクロによる書簡体で展開される恋愛心理小説。世界各国で設定を変えて何度も映画化されたことでも名高いこの文芸作品を、イギリスの劇作家クリストファー・ハンプトンが戯曲化。1985年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)が初演、その後ウエストエンドとブロードウェイで上演され、大成功を収めました。
日本での初演から約30年。今回演出を担うのは、日本初登場となるリチャード・トワイマン。RSC出身で現在はイングリッシュ・ツアリング・シアターの芸術監督を務め、ロンドンのみならず国内外で注目を集める新進気鋭の演出家が、決して色褪せることのない名戯曲に挑みます。
貴族の退廃と愛の駆け引きを描いたこの注目の舞台に、理想のキャスト陣が集結!
稀代のプレイボーイ“ヴァルモン子爵”には、待望の4年振り舞台出演となる玉木宏。
社交界の華で妖艶な貴婦人“メルトゥイユ侯爵夫人”に鈴木京香。
その二人の仕掛ける恋愛ゲームに翻弄される貞淑で信仰の篤い“トゥルヴェル法院長夫人”に野々すみ花。
そして若き騎士“ダンスニー”に、本格的な翻訳劇は初めてとなる注目の若手千葉雄大が挑みます。
さらに高橋惠子、新橋耐子の実力派ベテラン陣から、青山美郷、佐藤永典、土井ケイトらも加わったオールスターキャストでの上演となります。
華麗なる社交界を舞台に描かれる巧妙な愛と性の遊戯。このデカダンな世界観とスリルに満ちた名作をトワイマンがどのように料理するのか―。どうぞご期待ください!
原作は18世紀末のパリ、華麗なる社交界が舞台。 社交界に君臨する妖艶な未亡人メルトゥイユ侯爵夫人(鈴木京香)は、かつての愛人ジュルクール伯爵への恨みから、その婚約者セシル・ヴォランジュ(青山美郷)の純潔を踏みにじろうと稀代のプレイボーイであるヴァルモン子爵(玉木宏)に助力を求める。しかしヴァルモンは、叔母ロズモンド夫人(新橋耐子)のもとに滞在している貞淑なトゥルヴェル法院長夫人(野々すみ花)を誘惑しようとしているところで、その依頼を断る。ところがセシルの母ヴォランジュ夫人(高橋惠子)が、トゥルヴェル夫人に彼を非難し近づいてはならぬと忠告していることを知って、ヴォランジュ夫人への復讐を決意、メルトゥイユ夫人の計画に乗る。 一方、清純なセシルは純粋な若き騎士ダンスニー(千葉雄大)と恋に落ちていた。そこにメルトゥイユ夫人の策略が、そしてヴァルモンはトゥルヴェル夫人を誘惑に……。 二人が仕掛ける退廃に満ちた恋愛ゲームが繰り広げられていく。
ナショナルシアターにてピーター・ホール演出の『Twelfth Night』にも参加、Bush Theatre, Old Vic, Bath Theatre Royalなど様々な劇場で演出。また、ウエストエンドにて『The Mystery of Charles Dickens』を演出するなど、若手ながら確かなキャリアを積み、ロンドン演劇界にて脚光を浴びている。ロイヤルコートにて、2015年2月~パレスチナ劇作家の新作戯曲『Fireworks』を演出。同劇場にて、同年12月に『You For Me For You』、2016年も『Torn』を演出し、高い評価を得ている。イングリッシュ・ツアリング・シアターにおいては、本年2月に『OTHELLO』を演出、こちらも批評家達から絶賛を浴びた。