Highlight見どころ
同級生スペシャル・デュオが奏でる同じ時代を生きた作曲家たちの音楽
さまざまなコラボレーションで鍵盤楽器の魅力を引き出す「Pianos’ Conversation」。第5弾は、阪田知樹と務川慧悟という両雄が相まみえる、ピアノ・ファン必聴の2台ピアノ公演が実現!
2021年のエリザベート王妃国際音楽コンクール同時入賞が大きな話題となった2人ですが、実は東京藝術大学の同級生。それぞれが海外に留学するまでの2年半を同じ教室で過ごした特別な間柄です。これまでの共演は意外にも一度だけ、2022年の名古屋国際音楽祭で2台ピアノのための協奏曲を演奏したのみ。ピアノだけのプログラムでは、待望の初共演となります。
2025年に生誕150年を迎えたラヴェルを中心とするフランス・プログラムに加え、ガーシュウィン「ポーギーとベス」の聴き所を凝縮した幻想曲という、この上なく贅沢な楽曲が並びました。前半は、フローラン・シュミットの作品でフランス・プログラムの幕を開け、管弦楽曲であるドビュッシー「3つの夜想曲」とラヴェル「スペイン狂詩曲」の2台ピアノ編曲版を。後半はラヴェルとプーランク、そしてガーシュウィン「ポーギーとベス」で締めくくります。この5人はいずれも19世紀末から20世紀という同じ時代を生き、互いに影響を与え続けた作曲家。フランスで活躍した4人はもちろん、ラヴェルがアメリカに渡航した際にガーシュウィンと会ったことは有名です。
2人のトークを交えながら、めくるめくピアノの色彩で管弦楽、オペラの作品をも横断する一日限りのレア・プログラムをお楽しみください。