
オーチャードホールの新年の風物詩としてお馴染みの『東京フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサート2018~どこかで出会った、あのメロディ~』。ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」序曲で開幕、本家・楽都ウィーンのニューイヤーコンサートの雰囲気も味わいながら、ここ渋谷ならではの趣向も盛りだくさんの大人気コンサートだ。
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一昨年より始まり、すでに本コンサートの目玉のひとつとなったのが、〈お楽しみ福袋プログラム〉。あらかじめ古今東西で人気の30曲をご用意。そして、当日抽選で当たった観客が舞台上で特製の大サイコロを転がし、演奏曲が決まるという仕掛けだ。どの曲が選ばれるのか、指揮者やオーケストラ、そして、観客もドキドキの連続。通常の演奏会ではなかなか味わえないこの興奮は、ぜひ家族や友人とともに楽しみたい。
さて、今回の指揮者は、ドイツ・レーゲンスブルク歌劇場の音楽総監督を務めるなど、海外での活躍が長い阪哲朗。1998年~2002年、ベルリン・コーミッシェ・オーパーの専属指揮者として、ハリー・クプファー新演出「天国と地獄」など約20演目170回余りを指揮。
また、2008年/2009年の年末年始には、ウィーン・フォルクスオーパーで「こうもり」を指揮して大きな話題を集めた。2009年~2017年には、ドイツ・バイエルン州のレーゲンスブルク歌劇場音楽総監督を務め、街中から慕われた。オペラハウスで鍛えた豊富なレパートリーで〈お楽しみ福袋プログラム〉に挑戦する。
ソリストは、名実ともに日本を代表するピアニスト仲道郁代。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番より第1 楽章を華麗に演奏、お正月に華を添える。ジュネーヴ国際コンクール最高位受賞、1999年ニューヨークのカーネギーホールでリサイタル・デビュー、2005年には英国チャールズ皇太子夫妻ご臨席のもとウィンザー城で行われた結婚祝祭コンサートに出演した。パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニーとベートーヴェンのピアノ協奏曲を録音するなど国際的な活躍も多い。
こうした指揮者やソリストと共に、2018年の幕開けにぴったりの賑やかなコンサートで笑顔に満ちたお正月を過ごしたいものだ。
オーチャードホールのフランチャイズオーケストラである東京フィルハーモニー管弦楽団がおおくりする恒例の「ニューイヤーコンサート」最大の目玉は、ご来場のお客様全員が参加して行われる〈お年玉抽選会〉。魅力的な豪華賞品が並ぶ中、一番の注目どころは「ラデツキー行進曲を指揮できる権」。お客様の中には、これがお目当てで、毎年MY指揮棒持参で“その時”に備える方も。東京フィルの指揮台に立つことができる、何にも代えがたい夢のお年玉を手にすることができるのは果たして誰か?ハラハラドキドキの新年の運試しです!
前回のお客様人気投票上位3曲はこちら!
1位 エルガー:行進曲『威風堂々』第1番
2位 J.ウィリアムズ:『スターウォーズ』よりメインテーマ
3位 バッハ:G線上のアリア
あなたも指揮者になれる!?
にぎやかなロビー
獅子舞も登場!
新春はやっぱり升酒
© 三浦興一
©Florian Hammerich
プロフィール
阪 哲朗は欧米での客演も数多く、おもにドイツ、オーストリア、スイス、フランス、イタリアなどで約40に及ぶオーケストラ、歌劇場に招かれ成功を収めている。日本においては、主要オーケストラ、新国立劇場、二期会などのオペラ団体を指揮している。
これまでに、ビール市立歌劇場(スイス・ベルン州)専属指揮者(1992~97年)、ブランデンブルグ歌劇場専属第一指揮者(1997~98年)、ベルリン・コーミッシェ・オーパー専属指揮者(1998~02年)、アイゼナハ歌劇場(ドイツ・テューリンゲン州)音楽総監督(2005~09年)、山形交響楽団首席客演指揮者(2007~09年)、レーゲンスブルク歌劇場(ドイツ・バイエルン州)音楽総監督(2009~17年)を歴任。
ベルリン・コーミッシェ・オーパーでは、H.クプファー新演出による「天国と地獄」、A.ホモキ演出による「ファルスタッフ」、M.シューラー新演出による「リゴレット」などを手がけ、約20演目170回余を指揮し好評を得た。
また、2008/09年の年末年始に、ウィーン・フォルクスオーパーで、同劇場の年間のハイライトとも言うべき公演である「こうもり」を指揮したことは、大きな話題となった。地元ウェブ・サイト“オペラ・ウィーン”では『成功した大晦日』と題して、“阪哲朗によるオーケストラは、躍動感あふれる熱のこもった演奏をした。弦楽器には官能的に悦びにふける何かがあった”と絶賛された。
ほかに、シュトゥットガルト歌劇場、スイス・バーゼル歌劇場、新国立劇場などで、「ファルスタッフ」、「カルメン」、「ペレアスとメリザンド」、「ホフマン物語」、「カヴァレリア・ルスティカーナ」、「道化師」、「天国と地獄」など多くの作品を指揮。ドイツ国内はもとよりヨーロッパ各地の歌劇場における過去25年間に指揮した舞台作品数は約70演目、通算公演回数は1000回以上にのぼる。
京都市出身。京都市立芸術大学作曲専修にて廣瀬量平氏らに師事。卒業後、ウィーン国立音楽大学指揮科にてK.エステルライヒャー、L.ハーガー、湯浅勇治の各氏に師事。
1995年「第44回ブザンソン国際指揮者コンクール」優勝。
1996年京都府文化賞奨励賞、1997年度ABC国際音楽賞、2000年京都市芸術新人賞、2000年第2回ホテルオークラ音楽賞、2004年度第12回渡邉暁雄音楽基金音楽賞、2006年度第26回藤堂顕一郎音楽賞受賞
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©Kiyotaka Saito
プロフィール
4歳からピアノを始める。桐朋学園大学1年在学中に第51回日本音楽コンクール第1位、増沢賞を受賞。国内外での受賞を経て、1987年ヨーロッパと日本で本格的にデビュー。温かい音色と叙情性、卓越した音楽性が高く評価され、人気、実力ともに日本を代表するピアニストとして活躍している。88年に村松賞、93年にモービル音楽奨励賞を受賞。これまでに国内の主要オーケストラと共演を重ねる他、マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団、バイエルン放送交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ズッカーマン指揮イギリス室内管弦楽団(ECO)、ブルゴス指揮ベルリン放送交響楽団、P.ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団など海外オーケストラとも多数共演している。
99年にはカーネギーホールでリサイタル・デビュー、2001年にはサンクトペテルブルグ、ベルリン・フィルハーモニーホールでコンチェルト・デビュー。05年には、英国チャールズ皇太子夫妻ご臨席のもとウィンザー城で行われたイギリス室内管弦楽団(ECO)主催の「結婚祝祭コンサート」に出演し絶賛された。2016/2017シーズンはデビュー30周年を記念し、小林研一郎指揮ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団との共演、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団との日本ツアー、各地での記念リサイタルなどが予定されている。さらに音楽の無限の可能性を信じ、ワークショップ、演劇とのコラボレーションなど多彩な取り組みを実施。魅力的な内容とともに、豊かな人間性が多くのファンを魅了している。2003年からは地域社会の活性化と音楽文化の発展を目指し、大阪音楽大学特任教授、一般財団法人地域創造理事、2012年からは桐朋学園大学教授としても積極的に活動している。
CDはソニー・ミュージックと専属契約を結び多数リリース。新著の『ピアニストはおもしろい』(春秋社)も版を重ねている。メディアへの出演も多く、音楽の素晴らしさを広く深く伝える姿勢は多くの共感を集めている。
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プロフィール
横浜市生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。1982年テレビ朝日にアナウンサーとして入社。久米宏「ニュースステーション」初代スポーツキャスターとして活躍。その他ウィンブルドンテニス中継、ル・マン24時間レース、プロ野球日本シリーズなどスポーツ実況でも数々の試合を中継。1995年フリーとなってからはTV・ラジオ・CM出演のほか、クラシックや・コンサートの司会や企画構成にも活動のフィールドを広げている。
ソリストや指揮者と繰り広げるステージ上の会話や興味深い内容を軽妙なトークで展開する独自の世界は、新しい芸術ファンのすそ野を広げる司会者として注目と信頼を集めている。
リコーダーを大竹尚之・吉澤実氏に師事。著書にリコーダー愛を綴った「笛の楽園(」東京書籍)。またバロックからベルカント時代を中心としたオペラフリークとしても知られ、2011年小学館より刊行された著書「いくぞ!オペラな街」は、写真とエッセイでつづったヨーロッパのオペラ旅の魅力満載の本として好評発売中。横浜の山手地区の西洋館や教会を会場にしたコンサート「横濱西洋館de古楽」の実行委員長も務める。そのほか年間60回にも及ぶ東京都音楽鑑賞教室の司会をはじめ、毎年全国を巡る「音楽宅急便~クロネコファミリーコンサート」、「コバケン(小林研一郎)と仲間たちオーケストラ」公演、銀座ヤマハホール~朝岡聡の《オペラは恋の処方箋》、横浜みなとみらいホールの「ジルベスターコンサート」、東京フィルハーモニー交響楽団の「ニューイヤーコンサート」など、国内主要オーケストラ・アーティストと共演多数。日本のクラシックコンサートの顔としても活躍している。
日本ロッシーニ協会運営委員。
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©上野隆文
プロフィール
1911年創立。2011年に日本のオーケストラとして最初の100周年を迎えた、日本で最も長い歴史をもつオーケストラ。メンバー約130名。シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者にアンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフを擁する。Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「平日/休日の午後のコンサート」を中心とする自主公演、新国立劇場等でのオペラ・バレエ演奏、『名曲アルバム』『NHKニューイヤーオペラコンサート』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』などの放送演奏により全国の音楽ファンに親しまれる存在として、高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開している。海外公演も積極的に行い、国内外から高い注目を集めている。
1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。
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