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2018.02.06 UP

来日直前!ウィーン国立歌劇場バレエ学校 丁子 蒼さんのインタビューをお届け!


今回各学校の出演者のなかには日本人留学生の姿もあり、4名の日本人学生たちが出演します。
今回はそのうちの一人、ウィーン国立歌劇場バレエ学校の卒業生でウィーン国立バレエ団のジュニア・カンパニーに所属する丁子 蒼(ちょうじ あおい)さんにバレエ学校の様子や今回上演する作品について伺いました!


――ウィーン国立歌劇場バレエ学校に留学しようと思ったきっかけは?
バレエ留学をしようと思ったのは、バレエ発祥の地であるヨーロッパで学びたいと思ったからです。日本とはまた違った学びがあるでしょうし、さらなるステップアップを考えた上での決断でした。留学先はコンクールや講習会などに参加した際にいくつか頂いたなかから、自分に甘すぎない環境を、と思い日本人の少ないウィーンに決めました。


――学校での1日のスケジュールをお聞かせください。
とてもハードです。朝8時からクラスが始まって、お昼過ぎまで毎日クラシッククラスとポワントクラス、日替わりでヴァリエーションやコンテンポラリー、ジャズなどの授業があります。そのほかドイツ語学校に行ったり、夕方以降はバレエ団のリハーサルに参加したりして毎日忙しく過ごしています。


リハーサルにて


――先生方やクラスメートたちはどんな方たちですか?
先生は、そこにいるだけで空気が張り詰めるほどのオーラを纏っている特別な存在です。クラスメートたちも、拙い言葉であっても勇気を出して話してみればしっかり聞いてくれますし、踊りも人間性も認め合いつつ、互いに各国のさまざまな違いを知って仲良くなりました。はじめは不安もありましたが、厳しさのなか頑張っていけるのも周りのクラスメートたちとの切磋琢磨や、よきライバル心があってこそだと思います。


昨年の学年末テストの後に


――バレエ団の公演にも出演されていますが、思い出深い公演はありますか?
初めて歌劇場で踊った『白鳥の湖』。もちろんコール・ド・バレエの一人としてですが、学生の身で歌劇場の大舞台で踊らせて頂くのはコンクールや学校公演と比べ物にならないほどの緊張感でした。最近では『くるみ割人形』の雪の精を踊る機会がありました。元々は配役に入っていなかったのですが、急遽体調不良の方の代役で出演することになりました。一度もやったことのないパートだったので本当に大変だったのですが、無事に踊りきることが出来てとても良い経験でした。


ウィーン国立バレエ団『白鳥の湖』公演後に芸術監督マニュエル・ルグリらと


――ジュニア・カンパニー入団の経緯や活動について教えてください。
バレエ学校7年生の最後に行うテストの2週間前に校長先生から、8年生を飛び級して卒業できる、というお話を頂きました。急遽二学年分のクラシック、ポワント、コンテンポラリー、ジャズ、ヴァリエーションのテストを受け、なんとか無事に卒業し、そのままジュニア・カンパニーに入団しました。その時期は歌劇場で行うシーズン最後のガラ公演ともかぶっていて本当に忙しかったのを覚えています。
いまは通常のクラスとカンパニーとのリハーサルが毎日あり、バレエ団のほとんどの作品に何らかの形で関わっています。


――最後に、今回の来日への意気込みをお願いします。
今回出演するウィーン国立歌劇場バレエ学校の生徒たちはみんな、日本に行くことをとても楽しみにしています。普段からエネルギーに満ち溢れているみんなですのであれもこれも何でもやってみたい、と私に話してくれています。特に日本のバレエ用品はとても質が良いので興味があるとのこと!
上演する作品も、今回の公演のために衣装や振付を生徒と先生で考え、可愛らしい作品に仕上がっています。思わずクスッとなってしまうような演目ですので、日本のお客様にも心から楽しんで頂けると嬉しいです。


リハーサルの合間に