2015.03.19 UP

【コメント到着】西本智実、レスピーギとの意外な共通点が!!

今回、西本智実にとって初の一挙演奏となるレスピーギの「ローマ三部作」。
本番に向けてコメントが到着しました。

 ↓ ↓ ↓

『ローマの噴水』では、4つの噴水を題材に、
“現実の世界での幻影”を、
『ローマの松』では、教会旋法*を通して、
“遥かなる古代ローマへの郷愁と幻想”を、
『ローマの祭り』では、古代ローマ、ロマネスク、ルネサンスといった時を超えたローマを、
“過去への郷愁を歌う、イタリア的抒情”を写実的に表現したいと思っています。

面白い偶然といえば、リムスキー・コルサコフの弟子でもあったレスピーギ。
私の師はリムスキー・コルサコフの孫弟子です。
レスピーギが心から愛したローマは、今後の私自身のヴァチカンでの仕事の本拠地になります。

作曲家が見た、ローマとサンクトペテルブルクの変わる事のない景色や情景。
私自身それらを見てこられた事をとても幸いな事と思っています。

西本智実


*教会旋法=英語:gregorian mode
 中世ヨーロッパで使用された音階のことで、グレゴリオ聖歌によって体系化された。