ヴァイオリニスト郷古廉インタビュー

毎年満員御礼の「東京フィル ニューイヤー・コンサート」。
2010年は指揮に井上道義、そしてソリストにはマエストロ推薦の若き実力派が登場します。

2006年の第11回ユーディ・メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門を、
史上最年少の14歳で優勝した郷古廉(ごうこすなお)。
若干16歳にしてマエストロをうならせるほどの腕を持つ彼は、まだまだ成長途中の実力者だ。

――ヴァイオリンをはじめたきっかけは?
姉が通っていた音楽教室の発表会で、始めて音色に触れました。
僕は覚えていないのですが、最初にヴァイオリンをやりたいと言ったのは2歳ごろのようです。
しかしそれからずっと気持ちが変わらなかったので、5歳から習わせてもらいました。

――好きな作曲家や曲はありますか?
それぞれに良さがあり、みんな好きです。

――どのような音楽家を目指していますか?
今は、そしてこれからも、ひとつひとつの演奏会を大切にできる音楽家になりたいです。
そして、いつまでも深化し続ける人間でありたいと思っています。

――これまでで一番印象に残っている演奏はいつですか?またそう思った理由は?
全ての演奏会に新しい出会いがあって、そこから学んでいます。
どれにも忘れられない感動があって思い出深いです。

――音楽以外にやりたいことや好きなことはありますか?
音楽以外にやりたいこと、というのはあまりありませんが、他にも好きなことはあります。
特にキャッチボール、水泳、サイクリングです。
ちょうど良い気分転換にもなってとても良いです。

――高校生になって、ご自身の中で何か変わったところなどはありますか?
精神面の変化が大きいですね。
だんだん自分の音楽がはっきりしてきているし、以前よりもより深く考えられるようになったと思います。
これからも凝り固まらず、変化していきたいです。

――「ニューイヤー・コンサート2010」で演奏するハイドンのヴァイオリン協奏曲について
聴き所や魅力を教えてください。
オーケストラのピツィカートに、ヴァイオリンが清楚で美しいメロディを奏でます。
普段あまり演奏されないこの協奏曲ですが、思わず息を呑むような素晴らしい音楽を秘めています。
僕の大好きな曲の一つです。

――「ニューイヤー・コンサート2010」を楽しみにされているお客様へメッセージをお願いします。
12月に16歳なったばかりの僕ですが、今年は挑戦する年にしたいと思っています。
何かに挑戦するという意味だけでなく、自分の可能性に挑戦したいです。
そんな年初めのニューイヤーコンサートで演奏させて頂けるのはとても嬉しいです。
僕の決意と、お客様にとっても素晴らしい一年になりますよう、そんな思いをこめて演奏したいと思います。

ありがとうございました。

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