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「アクロバティック 白鳥の湖」主演キャストインタビュー!
昨年、日本で大ヒットした“奇跡の白鳥”が再びやってくる!
超人的ともいえる技の数々と高い芸術性で、“美しきアクロバット”の世界を切りひらいたスターカップル、白鳥役のウ・ジェンダンと王子役のウェイ・バォホァ。
夫婦でもある2人に、ワールドツアーを経て日々パワーアップしていく様子をインタビューしました。
― インタビューのためにわざわざ広州から上海まで飛んで来てくれた「白鳥」と「王子」。手にはとれ立てのライチーの箱が。・・・おみやげまで用意してくれるなんて、どこまでいい人たちなんだと改めて感激してしまった。―
「私たちの『白鳥の湖』が去年日本で大ヒットしたことは、とても大きな自信になりました。もちろんそれと同時に、バレエ・ダンサーに比べると、まだまだ演技の部分というか感情表現が下手だなって、反省点もいっぱい見つかった。でもそういうところに目が行く余裕が出て来ただけでも、自分ではちゃんと成長しているかなと思うわ」(白鳥)
「ワールドツアー中も、細かい点を含め、かなり作品の内容を変更しているんだ。懸念だった白鳥の群舞のローラーブレードも、前よりかなり上達してると思うよ」(王子)
「私たち、元々のアクロバットの技術も日々磨きをかけながら、新しいことにも挑戦してるから、目が回るほど忙しいのよね」(白鳥)

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「僕たちに関して言っても、やっぱりクライマックスの僕の肩や頭に白鳥がトゥで立つところを最重点で練習しつつ、音楽に合わせたスピードを変えてみたり」(王子)
「ワールドツアーと言えば、ロシアとウクライナに行った時は、やはり緊張したわ。だってあそこは『白鳥の湖』というバレエの生まれ故郷でしょ。だから、“こんな変なプロダクションを持って来て見せるなんて”と、否定的な意見が出て来てもおかしくないかなと少し身構えていたのよね」(白鳥)
「少しどころか、だいぶだよ(笑)」(王子)
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「でも、向こうの評論家か誰かが絶賛してくれて、“どうして我々には今までこういう発想が無かったのか? バレエの伝統とやらにあぐらをかいているだけでいいのか?”という記事を載せてくれたって聞いたわ。ワールドツアー以外でも、北京に世界の要人が来る時にはしょっ中私たちが招ばれて踊るようになったりで」(白鳥)
「そういった意味では、どんどん僕たちの『白鳥の湖』という作品は大きなものになっているよね」(王子)
「でも、稽古を少し休んで油断すると、あなたの身体の方がどんどん大きくなっていく。なのに“君、この頃、重くなって来たよ”なんて、私のせいにするんだから!」(白鳥)
「互いに相手のせいにしてるんだ(笑)。でももちろんまた日本に行くまでは、ちゃんと元の身体に戻しておくから安心して(笑)」(王子)
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(2007年6月上海にて)
text:佐藤友紀
photo:下坂敦俊
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