この秋、フランスの作家、フィリップ・クローデルさんが5年ぶりに来日し、作家の堀江敏幸さんと語らいます。
静謐な時間が流れる作品とその文章のたたずまいが「読書通」を魅了する堀江敏幸さん。
重厚なテーマを巧みな構成と人間描写で描く、いまやフランスを代表する人気作家のひとりとなったフィリップ・クローデルさん。
珈琲を飲みながら、二人が織り成す「おはなし、おはなし。 ―― les histoires 」の世界にたゆたうひととき。作品の朗読もあります。
会場: |
Bunkamura B1F「ドゥ マゴ パリ」テラス *雨天時Bunkamura内で会場変更あり |
日時: |
2009年10月7日(水) 19:30〜 |
ゲスト: |
堀江敏幸氏、フィリップ・クローデル氏 |
料金: |
3,000円(税込) 「ドゥ マゴ パリ」スペシャル・プレートと1ドリンクが付きます。 |
定員: |
100名 *応募多数の場合は抽選とさせていただきます。 |
問合せ: |
Bunkamuraドゥマゴ文学賞事務局 03-3477-9111(大代表) |
※受付は終了いたしました。
(注)
*このイベントは日本語逐次通訳でおこないます。
フランス語が不得手な方も、対話や空間をたのしんでいただける構成を心がけております。
二人の対話に耳をすませてみると、「音」から受け取る、言葉の壁を越えた感覚を味わっていただけるかもしれません。
*料金は当日精算(現金のみ)とさせていただきます。
*特設会場につきお客様同士の相席となりますこと、ご了承くださいませ。
ゲストプロフィール
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堀江敏幸(ほりえ としゆき)
1964年岐阜県生まれ。作家。フランス文学。早稲田大学教授。
1995年『郊外へ』で小説家デビュー。98年の『おぱらばん』99年三島賞、2001年「熊の敷石」で第124回芥川賞受賞、02年「スタンス・ドット」(2003・川端賞)、03年「雪沼とその周辺」(04年・谷崎賞、木山賞)、05年『河岸忘日抄』(06・読売文学賞)。その他の著作に『いつか王子駅で』『めぐらし屋』『バン・マリーへの手紙』『アイロンと朝の詩人――回送電車V』『未見坂』、『彼女のいる背表紙』など。最新刊は『正弦曲線』。
訳書にジャック・レダ『パリの廃墟』、パトリック・モディアノ『八月の日曜日』、フィリップ・ソレルス『神秘のモーツアルト』ほか。
2010年(第20回)Bunkamuraドゥマゴ文学賞選考委員。
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フィリップ・クローデル(作家)
1962年フランス(ロレーヌ地方)生まれ。作家。映画監督。
パリのテレビ、ラジオ業界とかかわりながらいくつかの同人誌に作品を送り続ける。作家のジャン・クロード・ピロットに認められ、最初の小説「忘却のムーズ川」(1999)でデビュー。
ナンシー大学で文学、文化人類学を教えながら「私は捨てる」(2000年度フランステレビジョン賞)を、続いて、11年にわたるナンシーの拘置所で囚人に読み書きを教える仕事の経験をもとに書かれた「鍵束の音」(02)を発表。03年「灰色の魂」(邦訳は04年、みすず書房より刊行)により3つの賞(ルノード賞、書評誌「リール」編集委員賞、「ELLE」誌女性読者賞)を受賞。注目を集める。「リンさんの小さな子」(05)「子どもたちのいない世界」(06)も話題を呼び、07年「ブロデックの報告書」(邦訳は09年)は「高校生ゴングール賞」を受賞した。
更に映画「ずっとあなたを愛してる」(08)を監督。この映画は09年12月日本公開の予定。戯曲「愛の言葉を語ってよ」(08)はパリで初演されるなど多岐にわたる活躍をみせる。小説デビューのきっかけとなったピロット氏は06年パリ・ドゥマゴ文学賞の受賞者。
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《協力》
