野球だけじゃない、フランチャイズ制
ジャイアンツが東京ドームを本拠地とし、優先的に試合を行うようにプロ野球ではお馴染みの
「フランチャイズ制」。これを日本で初めて文化施設でも導入したのが、Bunkamura。
ホールや劇場は、オーケストラや劇団がそこを使い続けることにより、その特性、魅力を最大限に発揮でき、
オーケストラや劇団も実力を磨く場をもつことができ、互いに成長していけるメリットがある。
開館前からBunkamuraと契約を結んだのが、東京フィルハーモニー交響楽団、
串田和美が率いたオンシアター自由劇場の二つ。
東京フィルは現在でもBunkamuraを本拠地とし、年8回の定期演奏会を行っているほか、
毎年恒例のニューイヤー・コンサートやジルベスターコンサートにも欠かせない存在だ。
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毎回、名演を聴かせてくれる東京フィルハーモニー交響楽団
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オンシアター自由劇場の代表作「上海バンスキング」(C)細野晋司
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ソフト優先の「プロデューサーズ・オフィス」制度
Bunkamuraでは設計の段階から「見る側」「使う側」の立場を優先。
ソフト優先の目線を支えているのが、文化・芸術の各界の第一線で活躍する方々による
「プロデューサーズ・オフィス」制度だ。
開館当初は、岩城宏之、冨田勲、前田憲男、佐藤信、串田和美、金子洋明、木島俊介、阿部信雄が
名を連ね、現在ではオーチャードホール・プロデューサー・黒田恭一、シアターコクーン芸術監督・蜷川幸雄、
ザ・ミュージアム・プロデューサー・木島俊介がこれにあたる。
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オーチャードホール
プロデューサー
黒田 恭一
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シアターコクーン
芸術監督
蜷川 幸雄
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ザ・ミュージアム
プロデューサー
木島 俊介
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(C)大久保惠造
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(C)エノモトスタジオ
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Bunkamuraの活動を支えるオフィシャルサプライヤー
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ひとつの公演を支えるスポンサーと違い、
Bunkamuraの活動全体に賛同し、継続的に支援をするのが
「オフィシャルサプライヤー」。
オフィシャルサプライヤーの熱い思いは、Bunkamuraの活動の一つ一つに込められ、
この支援によりBunkamuraの文化・芸術活動は支えられている。
現在では他の文化施設にも取り入れられ、すっかり定着している
このシステムも開館当初は日本初であった。 |
映画も、クラシックも、演劇も!
映画を見るなら映画館、クラシックを聴くならコンサートホール・・・と、
1つの文化・芸術を楽しめる場所は数多くある。
しかし、Bunkamuraは、コンサート、演劇、映画、美術などの芸術はもちろん、
カフェ、ショップまで館内を回遊するように複合的に楽しめる
日本初の大型複合文化施設として、1989年9月3日に登場した。
これまでにも、複合文化施設としての強みを活かした各ホールが連動した
企画も数多く実施してきた。
古くは「UK'90」にはじまり、
「パブロ・ピカソ」(オーチャードホール、ザ・ミュージアム、ル・シネマ、ギャラリー)、
「フリーダ・カーロ」(ザ・ミュージアム、ル・シネマ)、
「アイーダ・ゴメス『サロメ』」(オーチャードホール、ル・シネマ)などなど。
最近では、2008年に開催された「ルノワール+ルノワール展」(ザ・ミュージアム、ル・シネマ)は、
父である画家オーギュスト・ルノワールと映画監督ジャン・ルノワールの
コラボレーションで、皆さんの記憶にも新しいのでは。
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