クラウド・ゲイト・ダンスシアター(雲門舞集)は、中国語圏では初めてのコンテンポラリー・ダンス・カンパニーとして、1973年台湾で創立しました。創設者で、芸術監督のリン・フアイミン(林 懐民)は、アジアの信仰、神話、民話、美学などを35年間にわたり探求し続け、豊富なレパートリーを生み出しました。“アジアで最も重要な振付家”“アジアの比類なき巨匠”など称賛を受けています。
ダンサーたちは、リンからのクオリティーの高い舞踊表現の要求に応えるために、モダンダンス、バレエなどはもちろん、太極導引(呼吸法に重点を置いた一種の柔軟運動)、瞑想、武術、書道などを習得しており、それによってクラウド・ゲイト独自の世界を創り出しています。伝統的な美しい動きを、さらにスリリングで現代的な動きへと変貌させたその独自の世界観は、自国内はもとより、世界各国で高い評価を得ています。
その現代コンテンポラリーダンス界を牽引する、クラウド・ゲイト・ダンスシアターが、2006年に制作された「WHITE ホワイト」を上演します。本作品は3部構成で、“白”という色彩を3つの異なったテイストで表現します。
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1947年生まれ。22歳の時に執筆した「蝉」が台湾でベストセラーとなる。台湾の大学で学んだ後、アメリカ・アイオワ大学に留学。その時、アメリカのモダン・ダンスに触発され、ニューヨークでマーサ・グラハムやマース・カニングハムのもとで舞踊を学ぶ。 |