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放蕩息子
バレエ ピーターラビット(R)と仲間たち
トピックス

菊Bunkamura20周年記念企画
熊川哲也 K‐BALLET COMPANY
Winter 2009
バレエ ピーターラビットRと仲間たち & 放蕩息子
2009年2月25日(水)〜3月1日(日)
Bunkamuraオーチャードホール

選ばれしスターダンサーのみが踊ることを許される 世紀の傑作バレエが還ってくる! 「放蕩息子」Prodigal Son

振付:ジョージ・バランシン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
衣裳・装置:ジョルジュ・ルオー

主演:熊川哲也 【2/25(水)、26(木)、27(金)、28(土)夜、3/1(日)】
橋本直樹 【2/28(土)昼】

フランス美術界の巨匠ルオーにより先鋭の美術、爆発的エネルギーに満ちたバランシンの振付・・・

20世紀を代表する振付家バランシンが、当時最盛期にあったディアギレフのバレエ・リュスのために振り付けたこのバレエは、プロコフィエフの音楽、ルオーの美術という、時代をリードした偉才たちによるコラボレーションで生まれた一大傑作。物語のモチーフとなっているのは新訳聖書ルカ伝。「放蕩」とは後先も省みずに無益な遊びにふけることだが、このバレエでは、不遜な冒険心に駆られて家出をした主人公が旅先でさまざまな出来事に遭遇し、心身ともに傷つき、やがては家族の愛に迎えられて帰還するまでがドラマティックに描かれています。
そんな普遍ともいえる物語世界の劇性をさらに高めるのが、主人公の心情をそのまま写し取ったかのように展開されてゆく大胆で鮮烈な踊りの数々。超一流の表現力とテクニックを併せ持つダンサーだけが踊り尽くせる難役だけに、これまで歴史を飾ってきたのもミハイル・バリシニコフやルドルフ・ヌレエフなど稀代の名ダンサーたちの揃い踏み。まさに選ばれた者にしか踊れない、<スターのためのバレエ>。熊川哲也も英国ロイヤル・バレエ団在籍中にすでにこの作品を踊っており、2005年には日本で初披露。歴代スターをも凌駕するその名演は絶賛を浴び、今や熊川の重要なレパートリーの一つに位置づけられ、この名作が誇る輝かしい系譜に新たな伝説を刻みつけています。本公演では、熊川が3年半ぶりにこれを披露するほか、2007年のKバレエ カンパニー『海賊』でのアリ役などで一躍脚光を集めた橋本直樹が、スターの証ともいえるこの大役に挑みます!

主要キャラクター

熊川哲也<Kバレエカンパニー芸術監督/プリンシパル>

北海道生まれ。10歳でバレエを始め、1987年に英国ロイヤル・バレエ学校に入学。88年、ソ連レニングラード・ワガノワバレエ学校創立250年祭に英国代表として出演、日本人として初めてマリインスキー劇場(ペテルブルク)で踊る。89年に若手ダンサーの登竜門であるローザンヌ国際バレエ・コンクールで日本人初のゴールド・メダルを受賞し、世界中から脚光を浴びる。また、ヨーロピアン・ヤング・ダンサーズ・オヴ・ザ・イヤー・コンクール(パリ)でも金賞を受賞している。同年、東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団に入団し、同団史上最年少でソリストに昇格。93年、プリンシパルに任命された。在団中にボリショイ・バレエ団の『ジゼル』をはじめ各国のバレエ団に客演。96年から98年にはセルフ・プロデュース公演「Made in LONDON」を開催している。
 98年に英国ロイヤル・バレエ団を退団し、99年、Kバレエ カンパニーを創立。これまでに、プティ振付『カルメン』、自身の演出/再振付による『ジゼル』『眠れる森の美女』『白鳥の湖』『コッペリア』『ドン・キホーテ』『くるみ割り人形』『海賊』などを上演・主演している。また、2004年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場にてアシュトン振付『ラプソディ』を踊り高い評価を受けた。2006年1月、上海大劇院にて『ドン・キホーテ』を上演・主演。振付作品には、『ウォルフガング』『パッシング・ヴォイス』『ソリチュード』などがある。
 このほかの主な出演作に、プティ版『ボレロ』世界初演、スーパー・ワールド・オーケストラ(ロリン・マゼール指揮)との共演による『ドン・キホーテ』のパ・ド・ドゥ、香港バレエ団『くるみ割り人形』、イングリッシュ・ナショナル・バレエ『白鳥の湖』、スポレート・フェスティバル(イタリア)での『海賊』のパ・ド・ドゥ、サン・カルロ劇場(イタリア)での『ラプソディ』、チューリヒ・バレエ初来日公演『ロメオとジュリエット』、ロイヤル・オペラ・ハウスでの「芸術監督アンソニー・ダウエル退任記念ガラ」、英国ロイヤル・バレエ団「ヌレエフ記念ガラ」での『海賊』のヴァリエーションと『ライモンダ』第3幕などがある。
 2004年、『白鳥の湖』の演出/振付/出演に対し、第3回朝日舞台芸術賞を受賞。2005年、第55回芸術選奨 文部科学大臣賞(舞踊部門)を受賞。 2006年、Kバレエ カンパニーとして『ドン・キホーテ』『くるみ割り人形』の舞台成果に対し、第5回朝日舞台芸術賞を受賞。

橋本直樹<ソリスト>

ボリショイ・バレエ学校留学を経て、国立バレエ・モスクワにてソリストとして活躍したのち、2006年9月、Kバレエ カンパニーに入団。『白鳥の湖』のベンノ、『パッシング・ヴォイス』第1章主演(テレビ収録)など次々と大役に配され、2007年4月ソリストに昇格した。丁寧かつ真摯でありながら見る者を高揚させずにおかない鮮烈なテクニックに加え、舞台上で放つ一点の曇りもない生来の“陽”のオーラには観客を我知らず惹き付ける不思議な力がある。その魅力が広く知れ渡るところとなったのは、2007年春の『海賊』初演ツアーで熊川哲也の代役として急遽15公演を務めたアリ役。大技のジャンプや回転を炸裂するたび客席をどよめかせ、瞬く間に全国のバレエファンを釘付けにしたことは記憶に新しい。この12月には待望の全幕初主演として『くるみ割り人形』に出演。
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