舞台は60年代初頭のボルチモア。音楽とダンスとお洒落に夢中で、天真爛漫な女子高生トレイシー。トレイシーは、放課後、親友のペニーと一緒にティーンに大人気のテレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」(この番組のスポンサーがヘアスプレーの会社)を見ながらダンスをするのが日課。彼女の夢はこの番組のカウンシル(レギュラー)になって出演すること。トレイシーの母親エドナは生活していくのに精一杯で、娘のダンス熱や流行を追った生活態度に冷ややか。
ある日カウンシルのオーディションがあるという事を知って大興奮のトレイシーは、オーディションを受けたいとエドナに訴えるが、エドナは頑として反対。一方父親のウィルバーは、「本気でやりたいと思っているなら全力でやりなさい。」と娘を応援するのだった。 |
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(c) 2006 Chris Bennion

(c) 2006 Chris Bennion |

(c) 2006 Chris Bennion

(c) 2006 Chris Bennion |
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オーディションに出かけたトレイシーは、カウンシルの中でも一番可愛いアンバーの母親がテレビ局の重役であるため、その地位を利用されて一度は追い払われてしまう。ところが、同じ高校の黒人少年シーウィードが番組に出演していて、しかも番組DJの息子だという事を知ったトレイシーは、大胆にも「二人で“コーニー・コリンズ・ショー”に乱入しダンスをアピールしよう!」と提案する。この目論見は見事成功、彼女はカウンシルの座を射止めることになる。テレビに出演する我が娘を見て、反対していたエドナまで大喜び。テレビに出演したことで一躍街の人気者になったトレイシー。Lサイズ専用ブティックの店長から、専属モデルになってほしいと依頼があり、トレイシーは母親を自分のエージェントにすることを条件にこれを受け入れる。 |
そして、外の世界に踏み出すことをためらっているエドナをトレイシーはブティックに連れ出し、新しいドレスを着せてあげる。ドレスを身にまとったエドナは、少し勇気を出して前に踏み出し、ネガティブだった自分に別れを告げ、新しい自分を発見する。そして娘の可能性にまで視野を広げることになるのだった。 |
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(c) 2006 Phil Martin |
「コーニー・コリンズ・ショー」が黒人に差別的だと前から気に入らなかったトレイシーは、番組への抗議運動を起こす。街でデモ行進をするトレイシーたちは、アンバーの母親の通報で警察に捕らえられ、身柄を拘束されてしまう。どうなる?!トレイシー!