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世界中を熱狂させた驚異のメガヒット・バレエ、マシュー・ボーン演出・振付の「白鳥の湖」。2003年の初来日公演では、バレエ公演としては異例の10万人を動員し、一大ムーブメントを巻き起こしました。あれから2年、再び美しき”男性スワン”達が日本に舞い降りました!
再来日を記念して、主演ダンサーを迎え、Special Eventが行われました。ダンサーたちの生の姿や、今回の公演の魅力を語ったトークに会場は盛り上がりました。また、豪華ゲストの紫吹淳さんにも参加していただきました。残念ながら当日会場にお越しいただけなかった皆様に、そのもようをお伝えいたします。
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日時: |
2005年2月25日(金) 12:00開場/12:30 開始(13:30終了) |
出演: |
ジェイソン・パイパー(ザ・スワン/ストレンジャー役)
クリストファー・マーニー、ニール・ウエストモーランド(王子役)
豪華サプライズゲスト 紫吹 淳さん(女優・元宝塚歌劇団トップスター) |
司会・進行: |
八塩圭子(フリーアナウンサー) |
主催: |
Bunkamura |
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2月25日、六本木ヒルズ「umu」で行なわれた「白鳥の湖」スペシャル・イベントには、主演ダンサーたちを間近で見られるとあって、何と2000名を越す応募が殺到。選ばれた幸運な200名の方々は早くから会場に集まり、展示されているコスチュームや、“ザ・スワン”の二人のダンサーが登場する映像などに熱心に見入っていた。
ホセ・ティラードは残念ながら都合により欠席となったが、“ザ・スワン”役のジェイソン・パイパー、王子役のクリストファー・マーニーとニール・ウエストモーランドが、司会の八塩圭子さんの進行のもと、まずは作品にまつわる興味深いトークを繰り広げてゆく。
古典版とは異なるマシュー・ボーン版「白鳥の湖」の魅力については、「自分自身を表現できる自由な作品であるところ」(ジェイソン)、「白鳥のワイルドさ、雄としての魅力を表現しているところ」(クリス)、「観客が自分にひきつけて感じることのできる、リアルでドラマティックな作品であるところ」(ニール)と回答。好きなシーンに関しては、「毎日変化してゆく王子との第二幕のデュエット、そして第三幕で額に黒く線を引くところ」(ジェイソン)、「第一幕の女王とのデュエットと、第三幕の“ザ・ストレンジャー”とのタンゴのデュエット」(クリス)、「第一幕の女王とのデュエットと、第三幕で銃を持ち出して撃とうとする場面、それから心身ともにボロボロになっていってしまう終幕」(ニール)と、思い思いのシーンをあげてくれた。ここで、ジェイソンとクリスの退場を受け、アーティスティック・ツアー・マネージャーのアンドリュー・コルベットとヴィッキー・エヴァンスの二人が登場。クラシック・バレエ出身者、コンテンポラリー・ダンス出身者の双方がそろった今回のキャストの魅力について、実際に作品を踊った経験もまじえ、分析を加えた。 |
そして、本日のサプライズ・ゲスト、元宝塚歌劇団月組トップスターで、現在女優として活躍中の紫吹淳さんが登場。一昨日観劇したばかりというこの作品について、「振付も演出も今の時代に合った、まったく新しい『白鳥の湖』であるところに感動しました。鳥のもつおそろしさ、そして群れの雰囲気が非常によく表現されていて、同じ人間が踊っているとは思えなかった。踊ってみたい役は、迷いなく“ザ・スワン”です」と感想を述べた。バレリーナを目指してクラシック・バレエのレッスンに励んだ経験をもち、宝塚時代も感情表現豊かなダンスで観客を魅了した紫吹さんだけあって、作品の深い世界、ダンサーたちの表現力に、同じ表現者としてすっかり魅せられたよう。「観劇後、こんなに心がきゅっとしてしまった作品ははじめて。ぜひすべての組み合わせのキャストで観たいと思っています」と熱い思いを語ってくれた。 |
ここで、舞台と同じ扮装でジェイソンとクリスが現れ、第二幕の“ザ・スワン”と王子のデュエットを抜粋で披露。本番さながらの熱気で至近距離にて行なわれたパフォーマンスに、会場のお客様もますますヒートアップ。続く質疑応答コーナーでは、会場からの「額に黒く線を引く演技を、言葉で表すとすればどのようなセリフになりますか?」との鋭い質問に、ジェイソンが思わずタジタジとするシーンも(ちなみに答えは「Here
I am=オレだよ」とのこと)。ジェイソンは大のステーキ好き、クリスはベジタリアン、そしてニールが「二人が食べないものは何でも好き」とユーモアをまじえて答えるなど、終始それぞれが気さくな一面をのぞかせてくれた。 |
その後のフォト・セッションでは、白鳥アラベスク・ポーズのジェイソンの片脚を紫吹さんが王子さながら抱えてポーズする場面も。キャストの中にトップスター時代の紫吹さんの舞台を観劇したメンバーがいたことから、楽屋で彼女の話題に花が咲いたことなども明かされ、ダンスを踊るもの同士、すっかり意気投合した様子がうかがえた。ダンサーたちが素顔の魅力を見せるとともに、「白鳥の湖」という作品の新たな魅力をも教えてくれた楽しい一時間は、あっという間に終了の時を迎えた。 |
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