時は紀元前202年。天下統一をめぐる最後の決戦で、楚の国の覇王・項羽は劉邦の率いた漢軍に幾重にも包囲された。鎧を着た兵士の勇壮な踊りで幕が開き、戦火と煙の中、武器を持った兵士たちが進み出る。太鼓のリズムと男声コーラスが鳴り響く中、項羽は包囲網を突破しようとして最後の戦いに臨むが、楚軍が大敗する。これが歴史上有名な楚漢戦争の「十面埋伏」である。項羽と劉邦の戦いのダンスが迫力。 |
音楽が優美な民族楽器の音色に変わると、幻想的な光の中に琵琶を手にした女性たちが現れる。東洋的な美しい群舞が見どころだ。女性たちの輪の中で項羽と虞美人が舞うのを、劉邦が見下ろしている。 |
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「十面埋伏」じゅうめんまいふく |
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中国琵琶の古曲の中で最も有名な曲の一つ。楚漢戦争の劉邦と項羽との垓下での戦いの場面を描いている。 |
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