ダンス、演劇、ミュージカル界を席捲する、鬼才マシュー・ボーン |
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マシュー・ボーン
Matthew Bourne |
AMPの創立メンバーで、1987年より芸術監督および振付家を務めている。
「白鳥の湖」の演出・振付で一気に大ブレイク、ロンドン・ウエストエンドとニューヨーク・ブロードウェイに進出、バレエ作品としては異例の大成功を収めた。この作品で、彼は1999年度トニー賞最優秀振付賞および最優秀演出賞の2冠、ならびにローレンス・オリヴィエ賞などをはじめ、25を超える国際的な賞に輝いた。演劇性が高く、エンターテインメント性に富んだ作品を得意としている。
彼の手がけた主な作品として、「くるみ割り人形」(1992)、「ハイランド・フリング」(1994)、「シンデレラ」(1997)など、もうすっかりおなじみになった古典バレエの新演出や、「スピットファイア」(1988)、「デドリー・シーリアス」(1992)などのコンテンポラリー・ダンスなどがある。ミュージカルの振付でも抜群の人気を誇っており、リバイバル版「オリヴァー!」(1994~97 UKツアー)、ロンドンで2001年3月に開幕した、連日超満員で前売完売の超人気ミュージカル、キャメロン・マッキントッシュ製作、トレヴァー・ナン演出の「マイ・フェア・レディ」の振付を、最近では、ナンと再びコンビを組み、「南太平洋」を手がけている。第26回ローレンス・オリヴィエ賞において、ボーンは「マイ・フェア・レディ」の振付で最優秀賞を受賞している。
その他、演劇界においてもその活躍は目ざましく、「お気に召すまま」(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー/1989)、「真夏の夜の夢」「エクサン=プロヴァンス音楽祭/1991、イングリッシュ・ナショナル・オペラ/1995」、1994年にバービカン劇場で上演された、蜷川幸雄演出「ペール・ギュント」でも振付を担当している。なおAMPが2002年4月に待望の初来日を果した際の話題作、「ザ・カー・マン」は、2000年9月、ロンドンのオールド・ヴィック劇場で幕を開け、その後、イブニング・スタンダード賞において
最優秀ミュージカルを受賞している。
今後は、新演出の「くるみ割り人形」を、今年11月にロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で初演する予定である。 |
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