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本展は、1998年にルネ・マグリット(1898-1967)の生誕100年を記念して大回顧展を開催した、ベルギー王立美術館の全面的な協力を得て開催するものです。
同館の所蔵する優れたコレクションを中心にして、世界各国から集めた、日本初公開作品52点を含む、油彩、グワッシュなど総計89点の作品で構成され、画家が好んで取り上げたテーマを追いながら、その謎に満ちた世界を体系的に紹介します。
マグリットの絵画の前では、わたしたちは否応もなく立ち止まらされます。そこで眼に入るのは、空であり、雲であり、樹木や鳥や、家具であり、単なる人物であるのに、わたしたちの思考は強いショックを受けます。
ある人はそこから、素早く逃げ出して、日常性という現実のなかに帰り来たって一息つきます。だが他の人、たとえばミシェル・フーコーのような哲学者は、この現実のごとくして非現実な、あるいは非現実のごとくして現実のマグリットの謎のなかに深入りして限りのない思索を巡らすこととなるのです。これは鳥であって鳥ではない、人であって人ではない。では何なのか? 画家自身は語ります。「見えないものは何も隠してはいないが、見えるものは隠すことが出来る」。この絶対的によく見えている絵のなかに、マグリットはいったい何を隠したというのでしょう。この謎をとく試みは永遠に終わらないのかも知れません。ブリュッセルの王立美術館によって監修されたこの展覧会は重要な記念展となることでしょう。 |
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【会
期】 2002年7月6日(土)〜8月25日(日) 開催期間中無休
【開館時間】 10時〜19時 毎週金・土曜日は21時まで
(入館は各閉館の30分前まで)
【会 場】 Bunkamuraザ・ミュージアム
【主 催】 Bunkamura、東京新聞
【後 援】 ベルギー大使館
【特別協力】 ベルギー王立美術館
【協 力】 エール・フランス航空、日本航空、JR東日本
【巡回先】 |
名古屋市美術館 |
2002年9月1日(日)〜10月20日(日) |
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ひろしま美術館 |
2002年10月26日(土)〜12月8日(日) |
【入館料】
入館料 |
一般 |
大学・高校生 |
中学・小学生 |
当 日 |
1,200円 |
800円 |
500円 |
前売・団体 |
1,100円 |
700円 |
400円 |
●団体お申し込み先:Bunkamura TEL:03−3477−9252 |
○前売券発売所 |
チケットぴあ/CNプレイガイド/ローソンチケット/JR東日本みどりの窓口・びゅうプラザ/東急旅行センターテコプラザ/有名プレイガイド他
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【お問い合わせ】 ハローダイヤル TEL:03−5777−8600 |
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