演劇界の風雲児と呼ばれる劇団の演出家は、歌舞伎界の異端児と注目されている女形とタッグを組み、新しい現代の歌舞伎を創造しようと、威勢よく狼煙を上げている。そんな前途洋々の彼の前に、高校時代の演劇部の顧問である女教師が突然現われる・・・。 これは、壊そうと思っても壊れないものと、壊れてほしくないのに壊れていくものの物語である。