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藪原検校|作:井上ひさし 演出:蜷川幸雄 音楽:宇崎竜童|2007年5月8日(火)〜5月31日(木) Bunkamuraシアターコクーン

井上ひさし×蜷川幸雄×宇崎竜童『天保十二年のシェイクスピア』に続く第二弾!夢の最強キャストを得て、蜷川幸雄が新演出で挑む!!

『天保十二年のシェイクスピア』で2005年の演劇界を席巻した最強のスタッフが再結集!
江戸三部作の一作目として1973年の初演以来再演を重ね、エジンバラ演劇祭をはじめ、世界各地で絶賛された井上ひさしの傑作に、蜷川幸雄が新演出で挑みます。

因果な宿命を背負い盲人として生まれた杉の市は、晴眼者を見返すために悪行の限りを尽くし成り上がっていく。一方、知性と品性を磨くことこそ晴眼者と対等の場に立つための唯一の道と説く塙保己市。盲太夫という語り手により進行する残酷なユーモアと風刺満載の物語です。

杉の市(後の2代目藪原検校)に古田新太、塙保己市に段田安則、そして杉の市を愛するがゆえに自分の亭主を殺すお市に田中裕子、物語の語り部を務める盲太夫に壤晴彦。佐久間検校などに六平直政、杉の市の母、お志保などに梅沢昌代、初代・藪原検校などに山本龍二、松平定信などに松田洋治、強請られる寡婦などに神保共子、その娘などに景山仁美、そしてギター奏者に赤崎郁洋。個性的で魅力あふれる最高のキャストを得た、この春最大の話題作!

〜ストーリー〜 因果な生い立ち、非業の最期 稀代の大悪党藪原検校一代記

時は今から二百年ほど遡る江戸中期の享保、塩釜の地。 小悪党の魚売り七兵衛は、醜女だが無類に気立てのよいお志保を嫁にもらい一旦は改心するが、女房のお産の金欲しさに行きずりの座頭を殺して金を奪う。が、生まれてきた男の子は盲だった。「座頭をひとり減らしてまたひとり殖やしただけだ」とめぐる因果の恐ろしさに、七兵衛は自害する。生まれた子は、塩釜座頭・琴の市に預けられ杉の市という名前をもらう。手癖が悪く手が早い杉の市は、十三で女を知り、師匠の女房のお市にまで手をつける始末。ある日、難癖をつけて金を巻き上げようとする佐久間検校と言い争ううち、検校の結解(けっけ=目明きの秘書のこと)を刺してしまう。別れを告げに寄った母の家で、誤って母を刺し、駆け落ちしようとお市と共謀して師匠琴の市を殺すが、お市は瀕死の琴の市の返り討ちにあう。
一人になった杉の市は師匠から盗んだ金を携えて江戸に向かい、門下生になるために学者・塙保己市の元を訪れる。晴眼者以上に品性を磨くことを目指す塙保己市が、万事が金と考える杉の市を弟子にするわけもない。
その後、藪原検校に弟子入りし、貸し金の取立てで見る間に頭角をあらわす杉の市。そして二度目の主殺しをし、念願だった二代目藪原検校の襲名披露の日、彼の前に立ちふさがる影が………。

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