国川: 今までは足で探して見つけていたのが、世界中から誰もがインターネットでチェックして買えるようになっちゃったんですね。
国川: 今回はお客様に若い男性の方も意外に多いんです。渋谷には専門学校もたくさんありますから、モノを作っていらっしゃる方も来てくださっているのかもしれません。こういう展覧会を男性の方が熱心に見てくださるのは嬉しいですね。
穐葉: 那須の美術館の方にも専門学校の学生さんが団体でいらしてくださるんですけど、美術館を作った理由のひとつとして、ジュエリーの仕事に携わる人たちの勉強の場にしていただきたいという想いもあるんですよ。陶芸や絵のように、他の美術は専門の美術館がたくさんあるので勉強できるじゃないですか。でもジュエリーは無いんですよね。私は美術館ってインスピレーションを得る場だと思うんですよね。結局、19世紀の作家だって古代の発掘品をたくさん見て、インスピレーションを得て、そこに自分の技術や感性を重ねて新しいジュエリーを作り出してきたんです。今回の展示は本当にいいチャンスですから、ぜひいろんな方に見ていただいて活用していただきたいですね。
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